スーツケースはレンタルと購入どっち?損益分岐点で即判断

こんにちは。UNOWNED でレンタル・サブスクを調べているいつきです。

旅行の予定が決まって、スーツケースをどうするか考えたとき。買うべきか、借りるべきか。この判断で迷ったことはありませんか。

買えば毎回使えます。でもクローゼットの一角を1年中占領しますし、次の旅行がいつになるかは分かりません。借りれば場所は取りませんが、そのたびにお金がかかる。何回も旅行するなら買ったほうが安いのは間違いないのですが、では何回目から安くなるのか。

ここを感覚で決めると、たいてい後悔します。買ったのに2年使っていないとか、毎回借りていたら購入価格を超えていたとか。

この記事では、実際の料金をもとに損益分岐点を計算しました。あなたが年に何回旅行するかを当てはめれば、どちらが得か3分で判断できます。そのうえで、金額表には出てこない保管や処分のコストも含めて、総合的な答えを出していきますね。

  • レンタルと購入それぞれの実際の料金水準
  • 何回目の旅行で購入が有利になるかという損益分岐点
  • 金額に出てこない保管・劣化・処分のコスト
  • 利用頻度別に見た最適な選択

スーツケースを買うか借りるか迷ったときの判断軸

計算の前に、何を数えるかを決めておきましょう。ここがずれていると、いくら精密に計算しても答えが合いません。

年に何回使うかを去年の実績で数える

判断のいちばん重要な入力は、年間の使用回数です。そして数えるときのルールがひとつだけあります。

「これから行くかもしれない旅行」を数に入れないこと。去年1年で実際にスーツケースを使った回数だけを数えてください。

人は将来の行動を多めに見積もる傾向があります。「これから年3回は旅行するつもり」と思って買っても、実際は年1回だった、というのはよくある話です。買い物の判断は、願望ではなく実績で行ったほうが外れません。

数えるときは、宿泊を伴う移動を1回とカウントします。1泊2日の出張でリュックで済ませたなら、それはスーツケースの使用回数には入りません。あくまで「スーツケースが必要だった回数」です。

目安を先に言っておくと、年1回以下ならレンタル、年3回以上なら購入が損益計算上は有利になります。年2回前後はちょうど分かれ目なので、後半の条件で判断してください。

サイズが毎回変わるという問題

もうひとつ、スーツケース特有の事情があります。旅行の日数によって必要なサイズが変わることです。

レンタル会社のサイズ区分を見ると、S(1〜3泊)、M(3〜5泊)、L(5〜10泊)、LL(10泊以上)というように分かれています。機内持ち込みサイズや、航空会社の規定である三辺合計158cmに収まる最大サイズという区分もあります。

ここが購入の難しいところで、1つ買うと、その1つで全部の旅行に対応することになります。2泊の出張に大型を持っていくと荷物が泳ぎますし、1週間の旅行に機内持ち込みサイズだと入りきりません。結果として「持っているサイズに旅行を合わせる」という妥協が発生します。

2つ買えば解決しますが、収納は倍になります。この点をどう評価するかは、後半の判断で効いてきます。

サイズの目安を整理しておきましょう。レンタル会社の区分に沿うと、次のような対応になります。

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サイズ区分 目安の泊数 使う場面
機内持ち込み 1〜2泊 国内出張・預け入れを避けたいとき
S 1〜3泊 週末の国内旅行
M 3〜5泊 連休の旅行・短期の海外
L 5〜10泊 海外旅行・長期の帰省
LL 10泊以上 長期滞在・留学の一部

加えて、航空会社の預け入れ規定として三辺合計158cmという基準があります。これを超えると超過料金の対象になる航空会社が多いので、大型を選ぶときは注意してください。レンタルサイトでは「三辺合計158cm最大サイズ」「大容量158cmオーバー」というように、この基準で絞り込めるようになっていることがあります。

機内持ち込みサイズの規定は航空会社と路線で違います。国内線と国際線でも違いますし、同じ航空会社でも機材によって変わることがあります。持ち込みで済ませたい場合は、利用する便の規定を必ず確認してください。

ここで購入の難しさがもうひとつ出てきます。買った1つが、次の旅行の航空会社の規定に合うとは限らないということ。とくに機内持ち込みサイズはメーカーによって数センチ差があり、ある航空会社では通ったものが別の会社では引っかかることがあります。レンタルなら旅行ごとに規定に合わせて選べます。

レンタルと購入の費用を実際に計算する

ここから数字の話です。実際の料金をもとに、どこで逆転するかを出していきます。

レンタルの料金相場と総額の考え方

スーツケースの宅配レンタルは、ブランドとサイズと日数で料金が決まります。

大手のアールワイレンタルの公式サイトを見ると、サムソナイトが3,780円から、プロテカが3,780円から、グローブトロッターが18,180円からという表示になっていました。ここで重要なのが、この金額が往復送料・保険・税込で表示されていることです。

レンタルの料金を比べるとき、いちばん間違えやすいのが送料の扱いです。本体料金が安く見えても、往復の送料が別だと1,000円から2,000円が上乗せされます。スーツケースは大きいので、送料の影響が特に大きいんですね。総額で表示されているかどうかを必ず確認してください。

相場としては、一般的なブランドで7泊8日あたり3,000円から8,000円という水準です。日数が延びるほど1日あたりは安くなる料金体系が多く、短期ほど割高になります。

ブランドによる価格差はかなり大きくなります。同じサイズでも、標準的なブランドなら4,000円前後、高級ブランドになると2万円近くまで上がります。旅行の目的に合わせて選べるのはレンタルならではで、「今回は仕事の会食があるから良いものを」といった使い分けができます。買うとこの選択肢はなくなります。

購入した場合の価格帯と1回あたりの単価

では買う場合はいくらかかるのか。

スーツケースの価格帯は幅広く、量販店やネット通販の安価なモデルなら1万円台から手に入ります。国内メーカーのしっかりしたモデルで3万円から5万円、輸入ブランドの定番品になると7万円から15万円といったところです。

購入した場合の「1回あたりの単価」は、次の式で出ます。

購入価格 ÷(年間の使用回数 × 使う年数)

1万円のスーツケースを年2回、5年使うなら、1万円÷10回で1回あたり1,000円。これはレンタルより明らかに安い計算です。

ただし、この式には前提があります。5年間ちゃんと使い続けられること。そして5年後も壊れずに使えることです。

スーツケースは消耗品でもあります。キャスターは走行距離で摩耗しますし、預け入れ荷物として扱われると外装に傷が入ります。安価なモデルほど、数回の海外旅行でキャスターやハンドルにガタが出ることがあります。実際に使う年数は、買うときに想定した年数より短くなりがちです。

損益分岐点は何回目に来るか

レンタル1回4000円として購入価格1万円から10万円までの損益分岐点を年1回・年2回・年3回の使用頻度別に示した表
購入価格と使用回数で見る損益分岐点

いよいよ計算です。レンタル1回あたりを4,000円として、購入価格別に何回で並ぶかを出しました。

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購入価格 レンタル何回分か 年1回なら 年2回なら 年3回なら
1万円 2.5回 2.5年で逆転 1.3年で逆転 0.8年で逆転
2万円 5回 5年で逆転 2.5年で逆転 1.7年で逆転
3万円 7.5回 7.5年で逆転 3.8年で逆転 2.5年で逆転
5万円 12.5回 12.5年で逆転 6.3年で逆転 4.2年で逆転
10万円 25回 25年で逆転 12.5年で逆転 8.3年で逆転

この表の見方はこうです。1万円のスーツケースを買って年2回使うなら、1.3年で元が取れる。つまり2年目からは買ったほうが得ということになります。

一方で、3万円のモデルを年1回しか使わないなら、元が取れるのは7.5年後です。7年半のあいだ壊れずに使い続けて、ようやく並ぶ。しかもその間ずっと収納スペースを占有します。この場合は明らかにレンタルのほうが合理的ですよね。

10万円クラスの高級ブランドになると、年3回使っても8年以上かかります。ブランド品を「所有したい」という気持ちは金額とは別の価値なので否定しませんが、コストだけで見れば借りるほうが圧倒的に安いという事実は知っておいていいと思います。年に数回、そのときだけ良いものを使うという選択ができるのがレンタルの強みです。

金額に出てこない差を確認する

ここまでは表に出る金額の話でした。実際の判断では、数字にならない部分も効いてきます。

保管スペースと劣化のコスト

保管スペースの占有と稼働率2.7%、キャスターの経年劣化、処分にかかる手数料という金額表に出ない3つの負担を並べた図
金額に表れない3つの負担

スーツケースは、家の中でかなり場所を取る持ち物です。Lサイズなら高さ70cm前後、幅50cm前後。クローゼットの床面積を大きく使いますし、上に何かを置ける形でもありません。

使わない期間がどれくらいかを考えてみてください。年2回の旅行で各5日使うとすると、年間の使用日数は10日。355日は収納されているだけです。稼働率でいえば2.7%になります。

そして保管中も劣化は進みます。とくに気をつけたいのがキャスターのゴムです。ウレタン系の素材は経年で加水分解を起こすことがあり、久しぶりに出したらキャスターがボロボロになっていた、という話は珍しくありません。使っていないのに使えなくなるわけですね。

湿気の多い場所に置いていると、内装にカビが出ることもあります。保管には「たまに開けて風を通す」という手間が付いてくると考えておいてください。

この点、レンタルなら毎回メンテナンスされたものが届きます。前の利用者が使ったものではありますが、業者が清掃と点検をしたうえで発送する運用です。キャスターの状態を心配する必要はありません。

処分するときにかかるもの

見落とされがちなのが、手放すときのコストです。

スーツケースは自治体によって粗大ごみの扱いになり、手数料と申し込みが必要になることが多いはずです。金額は数百円から1,000円程度が目安ですが、事前の申し込みと指定日の持ち出しという手間がかかります。大きいので、玄関から回収場所まで運ぶのも一仕事です。

面白いのが、レンタル事業者がスーツケースの処分サービスを提供していることです。アールワイレンタルの公式サイトにも「リケース」という処分サービスの案内があり、キャンペーンが実施されていました。処分に困る人がそれだけ多いという裏返しだと思います。

買うという判断をするときは、この出口も込みで考えておいてください。10年後に使わなくなったとき、それをどうするか。レンタルなら返せば終わりです。

◆いつきのワンポイントアドバイス

すでにスーツケースを持っていて、使っていない方へ。まずキャスターを回してみてください。スムーズに回らない、ゴムがひび割れている、粉が出るという状態なら、次の旅行で使い物にならない可能性があります。処分してレンタルに切り替えるほうが、旅先で壊れて困るより安全です。

ケース別に見る最適な選択

ここまでの内容を、あなたの状況に当てはめていきます。

年1回の旅行なら借りる

年に1回以下しか使わないなら、レンタルが明確に有利です。

1万円のスーツケースを買っても、元が取れるのは2.5年後。その間ずっとクローゼットを占有して、キャスターは経年で劣化していきます。3万円以上のモデルなら7年以上かかる計算です。

それに、年1回しか使わないなら毎回その旅行に合ったサイズを選べるほうが快適です。今年は3泊だからM、来年は10日間だからLL。買っていたらできない選択ですね。

会社選びで迷ったら、スーツケースレンタルの料金比較記事でサイズの目安と各社の条件をまとめています。実際に借りるときの参考にしてください。

年3回以上なら買う

逆に、年3回以上使うなら購入を検討する価値があります。

2万円のモデルを年3回使うなら、1.7年で元が取れます。3年目以降は使うほど得になっていく計算です。出張が多い方、帰省で毎年何度も移動する方はこちらですね。

ただし買うなら、耐久性にお金をかけるほうが結果的に安く済みます。年3回使うということは、5年で15回。安価なモデルだとその前にキャスターやハンドルが傷むことがあります。修理対応のあるメーカーを選んでおくと、長く使えて1回あたりの単価が下がります。

サイズは、いちばん多い旅行パターンに合わせるのが基本です。年3回のうち2回が3〜5泊なら、Mサイズを買う。残りの1回で足りないときだけ借りる。この組み合わせがいちばん無駄が出ません。

買うと決めたときに見ておきたい点も挙げておきます。金額だけで選ぶと、結果的に買い替えが早まって高くつくことがあるからです。

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確認する点 見方
キャスター いちばん壊れやすい部品。静かに滑らかに回るか、交換や修理に対応しているか
開閉方式 ファスナー式は軽くて容量に融通が利く。フレーム式は密閉性と耐久性で有利
ボディ素材 ポリカーボネートは軽くて割れにくい。アルミは頑丈だが重く高価
TSAロック アメリカ方面へ行くなら必須。無いと施錠したまま検査で壊されることがある
修理体制 国内メーカーは部品供給が続きやすい。長く使うつもりなら効いてくる

とくにキャスターと修理体制は、長く使う前提なら重視する価値があります。前半で触れたとおり、スーツケースが使えなくなる原因の多くはキャスターです。ここが交換できるかどうかで、実際に使える年数がかなり変わってきます。

逆に言えば、修理しながら10年使うつもりがないなら、高いモデルを買う意味は薄いということでもあります。「長く使うから良いものを」という理屈は、実際に長く使う人にだけ成り立つんですよね。年1〜2回しか使わないなら、その前提が崩れます。

その中間はサイズで決める

年1回以下はレンタル、年2回前後は旅行パターンで判断、年3回以上は購入、ブランド品はレンタルという頻度別の判断をまとめた表
利用頻度別に見た最適な選択

年2回前後という、いちばん判断の難しいゾーンについてです。

金額だけを見ると、1万円台のモデルなら1.3年で逆転するので購入が有利。でも収納スペースと劣化を考えると、そこまで単純ではありません。

この場合の決め手は、旅行のパターンが安定しているかどうかだと思います。

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あなたの状況 おすすめ 理由
毎回だいたい同じ日数の旅行 購入 1つのサイズで足りるので買う価値がある
短い出張と長い旅行が混在 レンタル中心 毎回サイズを変えられるほうが快適
収納に余裕がある 購入 保管コストが実質ゼロなら金額計算どおり
収納がいっぱい レンタル 置き場所の確保がそもそも難しい
ブランド品を使いたい レンタル 購入だと元を取るのに10年以上かかる

それと、両方を組み合わせるという手もあります。よく使うサイズだけ安価なものを1つ買っておいて、それで足りないときだけ借りる。所有を1つに絞れば収納の負担は最小限ですし、対応できる旅行の幅は広がります。

借りると決めたら確認したいこと

レンタルを選んだ場合に、押さえておきたい点をまとめます。

まず総額表示かどうか。往復送料が含まれているか、保険料は別かを確認してください。スーツケースは大きいので送料の影響が大きく、本体料金だけの比較は意味がありません。

次に受け取りと返却のタイミング。多くのサービスは出発日の前日までに届く設計ですが、余裕を持って手配してください。届いてから中身を確認し、荷造りをする時間が要ります。返却も、帰宅した翌日や翌々日までという期限が設定されているのが一般的です。

実際の流れを時系列で並べると、こうなります。

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タイミング やること 注意点
日程が決まったら サイズと期間を決めて予約 繁忙期は大型から埋まる。早いほど選べる
出発の2〜3日前 受け取り・中身の確認 キャスターの回り方と鍵の動作を必ず試す
出発前日 荷造り 重量を量っておくと空港で慌てない
帰宅後1〜2日 荷ほどきして返却発送 期限は「発送日」か「到着日」かを確認

この中でいちばん飛ばされやすいのが、受け取った日の動作確認です。届いた箱を旅行当日まで開けない方がいますが、これは避けてください。キャスターの回り方、ハンドルの伸縮、鍵の開閉。この3つを試しておけば、旅先で困る事態はほぼ防げます。

もし不具合があっても、出発の2〜3日前なら交換の手配が間に合う可能性があります。当日に開けて壊れていたら、もう打つ手がありません。数分の確認で旅行そのものが守れると考えれば、やる価値はあります。

返却の期限も、基準を確かめておいてください。「発送した日」でよいのか、「会社に到着した日」なのかで、実質的な締切が2〜3日ずれます。到着日基準なら、返送に必要な日数を逆算して発送しなければなりません。

それと、荷造りの重量にも触れておきます。航空会社の預け入れ荷物には重量制限があり、国際線のエコノミーなら1個あたり23kg前後が一般的です。超えると追加料金がかかります。レンタルの場合、スーツケース本体の重さもサービスによって違うので、軽量モデルを選ぶとその分だけ中身を入れられる計算になります。

自宅に体重計があれば、自分が持った状態で乗って、自分の体重を引けば概算が出ます。旅行前に一度量っておくと、空港のカウンターで詰め替える羽目にならずに済みますよ。

そして傷や破損の扱い。預け入れ荷物として飛行機に乗せると、ある程度の傷は避けられません。通常の使用でついた傷が補償されるのか、どこからが自己負担になるのかは、申し込み前に確認しておくべき部分です。アールワイレンタルのように保険料が料金に含まれているサービスもあります。

各社の口コミや実際のトラブル事例が気になる方は、アールワイレンタルの評判をまとめた記事もどうぞ。評価が割れている理由と注意点を整理しています。

繁忙期の予約は早めに動いてください。ゴールデンウィーク、お盆、年末年始は旅行が集中するため、人気のサイズやブランドは埋まります。とくに大型(Lサイズ以上)は台数が限られていることが多く、直前だと選択肢がほとんどないという事態になりかねません。日程が決まった時点で押さえておくのが確実です。

スーツケースのレンタルか購入かに関するよくある質問(FAQ)

結局、何回使うなら買ったほうが得ですか?

購入価格によります。レンタル1回を4,000円とすると、1万円のスーツケースなら2.5回分、3万円なら7.5回分、10万円なら25回分で並びます。

年間の使用回数で割ると、1万円のモデルを年2回使うなら1.3年、3万円のモデルを年1回なら7.5年で逆転する計算です。目安としては、年3回以上使うなら購入、年1回以下ならレンタルが合理的です。

ただしこの計算には保管スペースの価値、キャスターなどの劣化、処分費用が入っていません。これらを含めると、購入が有利になるまでの年数はもう少し伸びます。

レンタル料金に送料は含まれますか?

サービスによります。アールワイレンタルの公式サイトでは、表示価格が往復送料・保険・税込であることが明記されていました。

一方で、本体料金と送料を分けて表示しているサービスもあります。スーツケースは荷物が大きいため、往復の送料は1,000円から2,000円程度かかることがあり、総額に与える影響が小さくありません。

比較するときは必ず、送料と保険を含めた総額でそろえてください。安く見えた本体料金に送料を足したら、総額表示のサービスより高かったということが起こります。

飛行機で傷がついたら弁償になりますか?

預け入れ荷物として飛行機に乗せる以上、ある程度の傷は前提とされているのが一般的です。アールワイレンタルのように、保険料が表示価格に含まれているサービスもあります。

ただし「通常の使用でついた傷」と「明らかに乱暴な扱いによる破損」は区別されます。どこまでが補償の範囲かはサービスごとに条件が異なるため、申し込み前に確認してください。

受け取ったときに気になる傷があれば、使う前に写真を撮って連絡しておくと安心です。もともとあった傷なのか、自分がつけたのかを後から証明するのは難しいためです。

今持っているスーツケースはどうすればいいですか?

まずキャスターの状態を確認してください。スムーズに回らない、ゴムがひび割れている、粉が出るという状態なら、経年劣化が進んでいます。旅先で壊れると身動きが取れなくなるので、無理に使わないほうが安全です。

まだ使える状態で、今後も年3回以上使う見込みがあるなら持ち続ける価値があります。年1回以下なら、処分してレンタルに切り替えるほうが収納も手入れも軽くなります。

処分は自治体の粗大ごみが基本ですが、手数料と申し込みが必要です。レンタル事業者が処分サービスを提供している場合もあるので、あわせて調べてみてください。

高級ブランドのスーツケースは借りられますか?

借りられます。アールワイレンタルの取り扱いブランドには、リモワ、サムソナイト、プロテカ、ゼロハリバートン、トゥミ、グローブトロッターなどが並んでいました。

料金はブランドによって差が大きく、標準的なもので3,780円から、グローブトロッターのような高級ブランドだと18,180円からという表示です(いずれも往復送料・保険・税込)。

10万円クラスのブランド品は、購入すると年3回使っても元が取れるまで8年以上かかります。「大事な出張のときだけ良いものを」という使い方なら、借りるほうが金額面では合理的です。

まとめ:スーツケースは使用回数で答えが決まる

ここまでの内容を整理します。

判断の基準は年間の使用回数でした。去年実際に使った回数を数えて、次の目安に当てはめてください。

使用回数別の結論

  • 年1回以下 → レンタル。1万円のモデルでも元が取れるのは2.5年後で、その間ずっと収納を占有します
  • 年2回前後 → 旅行パターンで判断。日数が毎回同じなら購入、短期と長期が混在するならレンタル
  • 年3回以上 → 購入。2万円のモデルなら1.7年で逆転し、以降は使うほど得になります
  • ブランド品を使いたい → レンタル。10万円クラスは購入だと元を取るのに8年以上かかります

レンタルの料金は、標準的なブランドで3,780円前後から。往復送料と保険が含まれた総額で表示されているサービスなら、そのまま計算に使えます。購入は1万円台から手に入りますが、5年使い続けられるかどうかが前提です。

そして金額に出てこない差が3つありました。保管スペース、キャスターなどの経年劣化、処分するときの手間と費用。とくに劣化は「使っていないのに使えなくなる」という形で効いてくるので、年1回しか使わないなら購入のリスクとして見ておくべきだと思います。

私の見立てとしては、スーツケースは持たない暮らしと相性のいい持ち物の代表格です。大きくて、使用頻度が低くて、劣化して、処分に困る。この4つが揃っています。年3回以上使う方でなければ、借りるという選択肢を一度計算してみる価値がありますよ。

まずは去年の旅行を数えてみてください。その数字を上の表に当てはめれば、答えは出ます。

借りると決まったら、旅行の日程とサイズを入れて空き状況を確かめてみてください。往復送料と保険が込みの総額で表示されるので、そのまま予算の計算に使えますよ。繁忙期は大型から埋まるので、日程が決まった時点で押さえておくのが確実です。

アールワイレンタル公式サイトで空き状況を確認する

スーツケース以外の持ち物でも、同じ計算で借りるか買うかを判断できます。全体の考え方は持たない暮らしのレンタル活用ガイドをご覧ください。

なお、この記事で挙げた料金・条件は2026年8月時点で公開されていた情報をもとにした目安です。料金やサービス内容は変更されることがありますので、正確な情報は公式サイトをご確認ください。契約や請求について判断に迷うことがあれば、消費生活センターなど専門の窓口にご相談ください。

次の旅行が、身軽に始められますように。