結婚式のモーニングレンタル!父親の衣装は試着と採寸が鍵
こんにちは。UNOWNED でレンタル・サブスクを調べているいつきです。
子どもの結婚式が決まって、父親の衣装を用意することになった。そんなときに初めて「モーニングコート」という言葉を調べる方は多いと思います。
それもそのはずで、モーニングを着る機会は人生でほぼ一度きり。普段のスーツとは形も着方も違うので、何をどう選べばいいのか分かりません。
しかも厄介なのが、既製品のサイズをそのまま選べないという点です。モーニングは体に沿った作りなので、採寸を外すと当日に肩が突っ張ったり、ズボンの丈が合わなかったりします。
今回は、採寸の具体的な手順と、レンタル品で調整できる範囲を整理しました。セット内容と自分で用意するものも並べています。
結論から言うと、モーニングはレンタルが標準です。ただし採寸の精度がそのまま仕上がりに出るので、そこだけは丁寧にやる必要があります。
- モーニングをレンタルで済ませるのが標準になっている理由と料金の相場
- 測るべき4項目と、採寸で失敗しないための姿勢の作り方
- アジャスターやサスペンダーで調整できる範囲と、できない箇所
- セット内容・自分で用意するもの・両家で格を揃える手順
父親のモーニングはレンタルが標準
まず前提から確認します。モーニングを買わずに借りるのが標準になっているのは、着る回数と保管の手間、それに体型の変化という三つの事情が重なるからです。
上着・ベスト・縞ズボンの3点を型崩れさせずにしまっておいて、数年後にも同じ体型で着られる保証はどこにもありません。
そのうえ料金は、どこで手配するかで大きな開きが出ます。宅配レンタルなら16,500円台から選べるのに対し、ホテルや式場では9万円という例もあるくらいです。
手配先ごとに得意なことが違うので、費用だけで決めると当日の段取りで困ることもあります。
この章では、購入よりレンタルが合理的とされる理由を整理したうえで、宅配レンタル・貸衣装店・ホテルや式場という三つの手配先を、料金と使い勝手の両面から比べていきますね。
着る機会は結婚式のほぼ一度きり
モーニングコートは昼の正礼装です。モーニングスーツと呼ばれることもありますが、指しているものは同じと考えて差し支えありません。着る場面は限られていて、子どもの結婚式、それに公式な式典や叙勲といったところ。
一般的な生活で言えば、子どもの結婚式が唯一の出番という方がほとんどでしょう。子どもが2人いれば2回ですが、それでも数年おきの話です。
この頻度で購入するとどうなるか。数万円から十数万円を投じて、1回か2回着たあとはクローゼットで眠り続けることになります。
しかも保管が難しい。モーニングは上着・ベスト・縞ズボンの3点構成で、それぞれ型崩れを避けて吊るしておく必要があります。虫害の対策も要ります。
加えて体型の変化があります。上の子の結婚式で誂えたものが、下の子のときに合うとは限りません。数年あれば体型は変わりますから。
こうした事情から、モーニングはレンタルで済ませるのが標準になっています。式場や貸衣装店の側も、それを前提にした品揃えを用意しているわけですね。
なお、モーニングを着るのは昼の式が前提です。夜の披露宴であれば燕尾服やタキシードが正式とされますが、日本の結婚式は昼に行われることが多いため、実際に選ぶのはモーニングになる場面がほとんどでしょう。会場と時間帯が決まった段階で、式場に確認しておくと確実です。
料金の相場と手配先による差

次に費用です。モーニングのレンタル料金は、どこで手配するかで大きく変わります。
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| 手配先 | 料金の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 宅配レンタル(専門店) | 16,500円〜22,000円(税込・4泊5日の例) | 往復送料無料・自宅で試着できる |
| 貸衣装店 | 1.5万円〜2万円 | 店舗で試着・その場で確認できる |
| ホテル・式場 | 3万円〜9万円 | 当日の着付けまで任せられる |
全体の相場としては15,000円から35,000円程度が目安とされていますが、ホテルや式場で手配するとその上限を超える場合もあるようです。
価格差の理由は分かりやすいです。式場で借りれば当日その場で着られますし、着付けの手伝いも受けられます。その利便性が価格に乗っている形ですね。
貸衣装店は中間の選択肢になります。店舗まで足を運ぶ必要はありますが、実際に試着してから決められるうえ、費用は式場より抑えられます。採寸に不安があるなら、この選択肢が現実的でしょう。
宅配レンタルなら16,500円台から選べますが、自分で受け取って自分で着ることになります。とはいえモーニングの着方は難しくないので、事前に手順を確認しておけば問題ないでしょう。
なお料金は変動するため、申し込み前には各社の公式サイトで最新の条件を確認してください。
採寸が仕上がりを左右する
ここが本題です。モーニングのレンタルで結果を分けるのは、価格でも店の知名度でもなく、採寸の精度だと思います。
上着まわりは現物では直せないので、申し込みの前に出した数値が、そのまま当日の見え方になります。
必要になるのは身長・胸囲・胴囲・裄丈という4項目と、縞ズボンの丈を決める股下。普段のスーツでは意識しない裄丈が入ってくるのが、ここでの引っかかりどころでしょう。
しかも自分ひとりで測ると、メジャーを回す動作で姿勢が崩れ、腕の上げ下げだけで胸囲と胴囲の数値がずれてしまいます。
この章では、それぞれの測り方に加えて、数値がぶれない姿勢の作り方と、サイズ番号に付くA・AB・B・Oという体型区分の読み方までを順に見ていきます。
測るのは4項目と股下
採寸で必要になるのは、主要な4項目と、これに股下を加えた数値です。
身長、胸囲(バスト)、胴囲(ウエスト)、そして裄丈。このうち普段のスーツで意識しないのが裄丈でしょう。
裄丈は、首の後ろの出っ張った骨(第七頸椎)から肩先の中央を通り、手首のくるぶしの1cm下までを測った長さです。腕の長さと肩幅を合わせた寸法だと考えると分かりやすいですね。
そして5つめが股下です。モーニングの縞ズボンは丈が仕上がりに直結する部分なので、ここが合わないと靴の上でだぶついてしまいます。
股下の測り方は、足の付け根から床までを測る方法が一般的です。ただし自分で測るのは難しいので、手持ちのズボンで代用する手もあります。ちょうどいい丈のズボンを平らに置いて、股の縫い目から裾までを測れば近い数値が出ます。
参考として、あるレンタル店のサイズ表を挙げておきます。普通体型(A体型)の場合の対応です。
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| サイズ | 胸囲 | 胴囲 | 身長 | 股下 |
|---|---|---|---|---|
| 4 | 90cm | 78cm | 162〜166cm | 75cm |
| 5 | 92cm | 80cm | 167〜171cm | 79cm |
| 6 | 94cm | 82cm | 172〜176cm | 83cm |
| 7 | 96cm | 84cm | 177〜181cm | 85cm |
身長が5cm刻みで区切られていて、それに合わせて胸囲・胴囲・股下が連動しているのが分かります。
つまり、身長だけでサイズを選ぶと胴囲が合わないという事態が起こりえます。身長172cmでもウエストが90cmある場合、サイズ6の胴囲82cmでは足りません。こうしたときは体型区分を選び直すことで対応できるので、その仕組みは後ほど扱います。
採寸の姿勢と注意点
正確に測るには、姿勢の作り方が重要です。
推奨されている姿勢はこうです。足を肩幅に開いて立ち、背筋を伸ばして肩の力を抜く。両手はまっすぐ横に下ろし、あごを軽く引いた状態を保ちます。
そしてもうひとつ、決定的な注意点があります。
意識的にお腹をへこめないでください。採寸のときについ引き締めてしまうと、実際より小さい数値が出ます。その数値でサイズを選ぶと、当日ボタンが留まらないという事態になりかねません。自然体で、力を抜いた状態のまま測るのが鉄則です。
測り方についても押さえておきましょう。本人以外の誰かに協力してもらい、3回以上測ることが推奨されています。
自分で測ると、メジャーを回す動作で姿勢が崩れます。とくに胸囲と胴囲は、腕を上げた状態と下ろした状態で数値が変わってしまうんですね。
3回測るのは、ばらつきを見るためです。3回とも同じ数値なら信頼できますし、大きく違うなら測り方に問題があると分かります。
メジャーの締め具合にも注意してください。ぴったり密着させると小さく出ますし、緩めると大きく出ます。体に沿わせて、指1本が入る程度が目安です。
採寸は薄手のシャツを着た状態で行ってください。厚手のセーターの上から測ると、実際より大きい数値になります。
採寸を家族に頼むとき、遠慮して緩めに測ってしまうケースがあるようです。気を使わせないよう、「実寸が知りたいので正直に」と最初に伝えておくといいですね。数値が合わないと困るのは当日の本人ですから。
体型区分の読み方
モーニングのサイズには、数字のほかに体型を表す記号が付きます。
先ほど挙げたサイズ表では、A・AB・B・Oという4つの区分がありました。これは同じ身長でも体型が違う人に対応するための仕組みです。
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| 体型区分 | 意味 | 選ぶ目安 |
|---|---|---|
| A | 普通体型 | 胸囲と胴囲の差が標準的 |
| AB | やや大きめ | 胴囲がAより大きい |
| B | 大きめ | 胴囲がさらに大きい |
| O | さらに大きめ | 胴囲が最も大きい区分 |
選び方の考え方はこうです。まず身長でサイズ番号を決め、次に胴囲で体型区分を決める。この2段階で絞り込みます。
普段のスーツでA体型を着ている方でも、年齢とともに体型が変わっていればAB体型やB体型が合う場合があります。ここは思い込みで決めず、実寸で判断してください。
サイズ展開の幅はサービスによって違います。ベーシックなラインで27サイズ、中間グレードで15サイズ、デザイン性の高いラインで12サイズという3段構成にしているところもありました。選択肢の多いラインのほうが、体型に合うものを見つけやすくなります。
補正できる範囲を知っておく
採寸が終わったら、次は「多少ずれても調整できるのか」という問題です。ここを知っておくと、サイズ選びの判断が変わります。
先に結論を言うと、現物合わせで動かせるのは下半身とベストだけで、上着の肩幅・袖丈・胸囲は直せません。
ズボンのウエストはアジャスターで±5cm程度、丈はサスペンダーで2〜3cm程度。ただしこの幅は微調整のためのもので、サイズ違いそのものを吸収する機能ではないんですね。
ここを取り違えると、ウエストに合わせて選んだ一着で当日ボタンが留まらない、ということが起こります。
だからサイズは上着に合わせて決めることになります。この章では調整できる範囲とできない箇所を分けて確認したうえで、届いた実物をいつどう確かめておけばいいのかまで扱います。
アジャスターとサスペンダーの調整幅
レンタルのモーニングには、ある程度の調整機構が組み込まれています。
まずズボンのウエスト。アジャスター付きで±5cm程度の調節が可能とされています。5cmあれば、多少の誤差は吸収できる幅ですね。
次に丈です。付属のサスペンダーで吊る位置を変えることで、2〜3cm程度の調整ができます。ズボンの位置を上げれば、その分だけ裾が上がる仕組みです。
この2つを合わせると、ウエスト±5cm・丈2〜3cmの範囲なら現物合わせで対応できることになります。
ただし注意したいのは、これは微調整の幅であって、サイズ違いを吸収するものではないという点です。ウエストが10cm違えばアジャスターでは足りませんし、丈が5cm長ければサスペンダーでも解決しません。
あくまで「採寸が正しくできていて、実際に着てみたら少しだけずれていた」という場面のための機構だと考えてください。
調整できない箇所はどこか

逆に、当日どうにもならない箇所も知っておく必要があります。
まず肩幅です。肩の縫い目の位置は変えられません。肩幅が合わないと、袖の落ち方が崩れて全体が野暮ったく見えます。
目安としては、肩の縫い目が肩先の骨の真上に来ているかを見ます。内側に入りすぎていれば小さく、外に落ちていれば大きいという判断です。
次に袖丈。上着の袖はレンタル品では詰められないので、長すぎれば手が隠れ、短すぎれば手首が出すぎます。裄丈を正確に測る意味は、ここにあります。
そして胸囲。上着のボタンが留まらない、あるいは留めると突っ張るという状態は、その場では直せません。
ここで紛らわしいのが、上着とベストで事情が違うという点です。ベストには背中側にアジャスターが付いていることが多く、余裕がある場合は絞って調整できます。
つまり「ベストは多少大きくても対応できるが、上着は無理」という関係です。サイズを選ぶときは上着に合わせて考えてください。
整理すると、上着の肩幅・袖丈・胸囲は現物では直せないのに対し、ズボンのウエストと丈、それにベストの余裕は調整できるという関係です。だから採寸で最も丁寧に測るべきなのは、上着に関わる胸囲と裄丈ということになります。
この構造を知っておくと、迷ったときの判断ができます。ウエストが微妙なら少し大きめを選んでアジャスターで締める。逆に胸囲や裄丈は、迷わず実寸に合うものを選ぶ。この使い分けです。
試着はいつどう使うか
採寸に不安があるなら、試着できる手配先を選ぶという選択肢があります。
貸衣装店や式場で借りる場合、店舗で実際に着てみることができます。プロが見てくれるので、サイズの判断も任せられるでしょう。
宅配レンタルの場合は、届いてから試着することになります。ここで重要なのがレンタル期間です。
4泊5日のプランなら、式の数日前に届いて確認する時間が取れます。合わなければ交換や別の手配を検討する余裕も残ります。
試着するときは、当日履く予定の靴を合わせてください。ズボンの丈は靴の高さで見え方が変わるからです。ワイシャツも当日と同じものにしておくと、袖の出方まで確認できます。
そして必ず動いてみてください。腕を上げる、椅子に座る、歩く。この3つで問題がなければ、当日に困る場面はほとんどないでしょう。
当日の着替えをどこでするかも、あわせて決めておきます。
宅配レンタルで借りた場合、自宅で着てから会場へ向かうか、会場の更衣室で着替えるかの二択になります。会場に更衣室があるかどうかは、式場に確認しておいてください。
自宅から着ていく場合、移動中の扱いに注意が要ります。モーニングは礼装なので、電車移動だと目立ちますし、シワも心配です。上からコートを羽織るか、会場近くまで別の服で行って着替えるという方法もあります。
着替えの時間も見ておきましょう。慣れていないぶん、普段のスーツより時間がかかります。小物の付け方に迷う場面も出てくるので、余裕を持った時間配分にしておくと安心です。
親族の写真撮影は式の前に行われることが多いので、その集合時刻から逆算して支度の開始時間を決めてください。
セット内容と当日までの段取り
最後に、実際に手配するときの確認事項をまとめます。
モーニングのレンタルは小物込みのセットで提供されるのが一般的ですが、点数だけを見て申し込むと当日に足りないものが出ます。
シャツが別途になっている商品は珍しくありませんし、靴と靴下も自前になることが多いからです。
もうひとつ忘れやすいのが、相手のご家族との足並みでしょう。両家の父親で格を揃えるのが通例なので、和装か洋装かだけでも早めに共有しておくと、当日の写真がきれいにまとまります。
春と秋は結婚式が集中するため、動き出しが遅れるとサイズと在庫の選択肢が狭まる点も見ておきたいところです。
この章ではセットの中身と自分で用意するもの、それに両家での話の進め方と、予約の時期の目安を確認していきます。
9点セットに含まれるもの
モーニングのレンタルは、小物を含めたセットで提供されるのが一般的です。
あるサービスの9点セットを例に挙げると、内容はこうなっていました。
モーニング一式(上着・ベスト・パンツ)、ネクタイ、サスペンダー、アームバンド、ポケットチーフ、手袋、カフス、タイピン、持ち運び用バッグ。
聞き慣れない小物が並んでいるので、役割を書いておきます。
サスペンダーはズボンを吊るベルトで、先ほど触れたとおり丈の調整も担います。アームバンドはシャツの袖の長さを調整する輪。カフスはシャツの袖口を留める装飾ボタンで、タイピンはネクタイを固定する留め具です。
手袋は式典で持つもので、実際にはめるより手に持って所作に使う場面が多いとされています。持ち運び用バッグが付くのは、これらの小物と衣装をまとめて会場へ運ぶためですね。
これらを個別に買い揃えると、それなりの金額と手間になります。セットで借りられる利点は、この点にありますね。
そして小物には、それぞれ扱い方の作法があります。当日になって迷わないよう、先に確認しておきましょう。
まず上着のボタン。モーニングは拝みボタンという留め方をします。左右対称になるよう、内側の垂れ下がっているボタンを通して留める方法です。
これは慶事のときだけに使う留め方とされています。普段のスーツと同じ感覚で留めると、形が崩れてしまうので気をつけてください。
モーニングコートは前裾が斜めに切れ上がり、後ろが長く伸びた形をしています。この形は座ったときに後ろの裾を巻き込みやすいので、椅子に腰かける前に裾を後ろへ払う動作を覚えておくとスマートです。
ベストは一番下まですべてのボタンを留めます。スーツのベストで一番下を開ける習慣がある方は、ここを間違えやすい部分です。なお、ベストに余裕がある場合は背中のアジャスターで細く調整できます。
手袋の扱いも独特です。手にはめず、両手分を束ねて持つのが正式とされています。普段はズボンのポケットなどに入れておき、写真撮影や挨拶のときだけ手に持つという使い方ですね。
ポケットチーフは三つ折りにして、上着の左胸の外ポケットに差します。三つ山の部分が見えるように高さを調整すると整った印象になります。
この4つ――拝みボタン・ベストは全留め・手袋は持つ・チーフは三つ山――を覚えておけば、当日の所作で困りにくくなります。届いた日に一度試着して、鏡の前で実際にやってみてください。写真に残る場面が多いので、形が決まっているかどうかは後々まで残ります。
自分で用意するもの
ここが見落としやすい部分です。セットに含まれないものがあります。
代表的なのがシャツです。あるサービスでは「シャツは付属しておりません。別途ご用意お願いします」と明記されていました。
モーニングに合わせるのはウィングカラーシャツか、レギュラーカラーの白シャツです。普段のワイシャツで代用できる場合もありますが、襟の形が指定されていることもあるので確認してください。
ウィングカラーは襟先が折れた形のもので、フォーマル専用の襟型です。持っていない場合は購入するか、シャツも借りられるサービスを探すことになります。
シャツを買う場合も、首回りと裄丈は測っておいてください。サイズが合わないシャツを着ると、袖口がモーニングの袖から出すぎたり、逆にまったく見えなかったりします。上着の袖口から1cmほどシャツが覗くのが整った形とされています。
靴と靴下も自前になることが多いです。靴は黒のストレートチップが正式とされ、靴下も黒の無地を合わせます。
靴下は、座ったときに素肌が見えない長さを選んでください。短い靴下だと足を組んだり座ったりしたときに脛が出てしまい、写真に残ると目立ちます。ふくらはぎまであるロングホーズが安心でしょう。なおモーニング専用として縦縞の靴下を勧める店もあるので、黒無地と縞のどちらでも問題はありません。迷ったら黒無地を選んでおけば外しません。
この3点は、借りる前に手持ちを確認しておきましょう。当日の朝に「白い靴下しかない」と気づくと手が打てません。
男性のフォーマル小物をまとめて見直したい場合は、メンズ洋服サブスクを比較した記事でも普段着からフォーマルまでの考え方を扱っています。
両家で格を揃える

衣装が決まる前に済ませておきたいのが、この確認です。
両家の父親で格を合わせるのが一般的とされています。片方がモーニング、もう片方がブラックスーツだと、並んだときに差が出てしまうからです。
ここで押さえておきたいのが、正礼装は洋装だけではないという点です。
和装の紋付袴も正礼装にあたり、モーニングと格は揃っています。ですから両家の父親が片方はモーニング、片方は紋付袴という組み合わせでも問題ないとされています。
紋付袴のレンタル相場は3万円から5万円程度が目安のようです。モーニングより高くなりますが、和装で挙式する場合や、母親が黒留袖を着る場合には全体の統一感が出ます。
和装を選ぶ場合、着付けが必要になる点も計算に入れてください。当日の朝に着付けの時間と費用が加わるので、モーニングより段取りが増えます。
袴の種類や手配については、卒業式の袴レンタル相場を立場別に整理した記事でも扱い方の基本を扱っています。和装の考え方を押さえたい場合は参考になるはずです。
和装で揃える可能性があるなら、紋付羽織袴を全国配送で借りられる店も一度見ておくと、モーニングとの費用差を比べやすくなりますよ。
結婚式の衣装レンタルなら【京都着物レンタル 夢館 -ゆめやかた-】![]()
母親の装いも同様で、和装か洋装かは自由ですが格は揃えます。相手方の母親が黒留袖なら、こちらも正礼装にするのがマナーです。
この打ち合わせは、新郎新婦を通すより両家が直接話すほうが早い場合があります。子ども経由だと「なんでもいいそうです」で終わってしまい、当日まで実態が分からないままになりがちですから。
実務的にいちばん確実なのは、両家で同じレンタル店を使うことです。同じ店で選べば生地の質やデザインの傾向が揃うので、写真に並んで写ったときの違和感がなくなります。
母親が和装を選ぶ場合の費用は、留袖レンタルの相場と宅配で安く借りる方法をまとめた記事で扱っています。両家で予算感を揃えるときの参考にしてください。
予約の時期についても触れておきます。結婚式の日程が決まったら、早めに動くほうが安全です。春と秋は結婚式が集中するので、この時期はサイズと在庫の選択肢が狭まります。
目安としては、式の2か月前に採寸を済ませ、1か月前には予約を確定させる。この流れなら、サイズが合わなかった場合の対応も間に合うでしょう。
子どもが複数いて結婚式が続く場合も、その都度借りるのが基本になります。
1回目で採寸のデータが残るので、2回目は手配が楽になるはずです。ただし数年空くなら、体型が変わっている可能性を考えて測り直してください。前回のサイズをそのまま指定して当日合わなかった、という事態がいちばん避けたい形ですから。
返却については、クリーニング不要としているサービスが主流です。使用後はたたんで同梱の伝票で返送する形になります。汚れや破損の扱いは各社で規定が違うので、予約前に補償の範囲を確認しておきましょう。
モーニングレンタルに関するよくある質問(FAQ)
父親はモーニングを着ないといけませんか?
絶対の決まりではありませんが、昼の結婚式では正礼装であるモーニングコートを選ぶケースが多いとされています。会場の格式やスタイルによっては、準礼装で対応する場合もあります。
重要なのは両家で格を揃えることです。片方がモーニングでもう片方がブラックスーツだと差が出るため、事前に相談しておいてください。ブラックスーツで参列する場合も、シルバー系のネクタイとポケットチーフを合わせると格を上げられます。
レンタルしたモーニングのサイズが少し合わない場合、調整できますか?
下半身は調整できます。ズボンのウエストはアジャスター付きで±5cm程度、丈はサスペンダーで2〜3cm程度の調節が可能とされています。
一方、上着は調整できません。肩幅・袖丈・胸囲は現物合わせで直せない箇所なので、採寸の段階で正確に測っておく必要があります。なお同じ上半身でも、ベストは背中のアジャスターで多少の余裕を絞れます。迷った場合、ウエストは大きめを選んでアジャスターで締められますが、上着の胸囲と裄丈は実寸に合うものを選んでください。
採寸はどうやって測ればよいですか?
測るのは身長・胸囲・胴囲・裄丈の4項目に股下を加えた数値です。本人以外の誰かに協力してもらい、3回以上測ることが推奨されています。足を肩幅に開いて立ち、背筋を伸ばして肩の力を抜き、両手をまっすぐ横に下ろしてあごを軽く引いた姿勢を保ってください。
最も重要なのは、意識的にお腹をへこめないことです。引き締めた状態で測ると実際より小さい数値が出て、当日ボタンが留まらない事態になりかねません。薄手のシャツを着た自然体の状態で測ってください。
レンタルのセットにシャツや靴は含まれますか?
シャツが付属しないサービスがあります。ある9点セットの例では、モーニング一式・ネクタイ・サスペンダー・アームバンド・ポケットチーフ・手袋・カフス・タイピン・持ち運び用バッグが含まれ、シャツは別途用意と明記されていました。
靴と靴下も自前になることが多いため、手持ちを確認しておいてください。靴は黒のストレートチップ、靴下は黒の無地が基本です。セット内容は各社の商品ページに記載されているので、点数だけでなく中身を見て比べましょう。
式場で借りるのと宅配レンタルはどちらがよいですか?
費用を抑えるなら宅配レンタルです。4泊5日で16,500円台からという水準があり、往復送料無料としているサービスもあります。ただし自分で受け取って着ることになります。
式場やホテルでの手配は3万円から9万円という水準になりますが、当日その場で着られて着付けの手伝いも受けられます。採寸に不安がある場合や、当日の手間を減らしたい場合は、この利便性に費用を払う価値があるでしょう。
まとめ|採寸を丁寧にやれば失敗は防ぎやすい
今回の内容を整理します。
モーニングは昼の正礼装で、着る機会は子どもの結婚式でほぼ一度きりです。数万円から十数万円の衣装を保管し続ける意味は小さく、レンタルが標準になっています。
料金は手配先で変わりました。宅配レンタルは4泊5日で16,500円台から、貸衣装店なら1.5万円から2万円、ホテルや式場だと3万円から9万円という水準です。全体の相場は15,000円から35,000円程度とされています。
そして結果を分けるのが採寸でした。測るのは身長・胸囲・胴囲・裄丈の4項目に股下を加えた数値。本人以外に協力してもらい3回以上測り、意識的にお腹をへこめないことが要点です。
調整できる範囲も知っておいてください。ズボンのウエストはアジャスターで±5cm程度、丈はサスペンダーで2〜3cm程度、ベストは背中のアジャスターで絞れます。一方で上着の肩幅・袖丈・胸囲は現物では直せません。だから上着だけは採寸がすべてになります。
セットは9点構成が一般的ですが、シャツは付属しないサービスがあります。靴と靴下も自前になることが多いので、借りる前に手持ちを確認しておきましょう。
最後に、両家で格を揃えること。同じレンタル店で手配すれば、生地の質やデザインの傾向が揃って写真の収まりがよくなります。
なお、この記事に掲載した料金や条件は執筆時点の目安です。プランや在庫は変動するため、正確な情報は必ず各社の公式サイトでご確認ください。
着方の作法も押さえておいてください。拝みボタンで留める、ベストは一番下まで全部留める、手袋ははめずに持つ、ポケットチーフは三つ山を見せる。この4点を届いた日に一度試しておけば、当日に迷いません。
なお、和装の紋付袴もモーニングと同じ正礼装です。両家の父親で洋装と和装が分かれても格は揃うので、そこは自由に選んで構いません。
一生に一度の場面ですが、着るのは数時間です。持たずに借りて、そのぶん採寸と段取りに手をかける。それがいちばん失敗の少ない進め方かなと思います。
フォーマルウェア全般の持ち方を見直すなら、喪服はレンタルと購入どちらが安いかを5年間の総額で比べた記事や、結婚式のお呼ばれドレスの料金相場をまとめた記事もあわせてどうぞ。使用頻度と保管コストから判断する考え方は持たない暮らしのレンタル活用ガイドで整理しています。