Wi-Fiルーターはレンタルと購入どっち?月額累計で損益判断
こんにちは。UNOWNED でレンタル・サブスクを調べているいつきです。
光回線を申し込んだときからずっと同じルーターを使っていて、毎月いくら払っているのか思い出せない、という状態はめずらしくありません。
ところが明細を開いてみると、ルーター本体は0円で、料金が発生しているのは無線の機能だけ、というケースがあります。
この記事では、NTT東日本が公開している戸建て向けの機器レンタル料をもとに、借り続けた場合の累計額と市販のWi-Fiルーターを買った場合の金額を並べ、何か月で立場が入れ替わるのかを計算します。
速度や電波の届き方については公開された比較データを持っていないため、金額だけに絞って整理します。
先に結論を書くと、答えは「あと何年その回線を使うか」でほぼ決まります。
金額は2026年9月17日時点で公開されている内容を参照しており、最新の料金は公式ページと手元の明細でご確認ください。
- レンタル料の内訳が「本体0円+無線LANカード月330円」になっている仕組み
- 330円を12・24・36か月積み上げた累計額と、市販品の価格と並ぶ月数
- レンタルを続けたほうが無難なケースと、その理由
- 無線LANカードをやめて市販ルーターに替えるときの順番と注意点
レンタルルーターとは何を借りているのか

「レンタルルーター」という言葉は、二つのまったく違うものを指しています。
一つは旅行や出張のときに数日単位で借りるモバイルWiFiで、もう一つは光回線の契約に付いてくる据え置き型の機器です。
この記事が扱うのは後者、つまり自宅の光回線に最初から付いてきて、毎月の請求に静かに乗り続けているほうを指します。
NTT東日本が公開している戸建て向けの表を見ると、この機器の料金は一本ではなく、本体と無線機能に分かれていると分かります。
本体であるひかり電話ルーターのレンタル料は0円で、無線LANカードを1枚足すと月330円になります。
毎月の330円は、機械そのものではなく無線でつなぐ機能に対して払っている金額なのです。
ここを取り違えると、「ルーターを返して市販品を買う」という実際には成立しない比較をしてしまいます。
この節では、何を借りていて、どこにいくらかかっているのかを先に確定させましょう。
本体と無線機能は別勘定
光回線に付いてくる機器の料金は、本体と無線機能という二つの勘定に分かれています。
NTT東日本のフレッツ光ネクストで、戸建て向けタイプかつひかり電話を利用している場合の表を見ると、その構造がはっきりします。
ひかり電話ルーターだけを借りるときのレンタル料は0円です。
そこに無線LANカードを1枚足すと、月額は330円になります。
無線LANカードを単品で借りる場合も月330円で、差額はぴったり330円ぶんでした。
本体が0円である以上、毎月引かれている330円は機械の貸し賃ではなく、無線でつなぐ機能に対する料金だと読み取れます。
公式の備考にも、無線LANカードを加えると「無線でのインターネット接続が可能となります」と書かれていました。
この内訳を知らないまま「ルーターのレンタルをやめよう」と考えると、話がかみ合わなくなります。
本体のひかり電話ルーターを返してしまえば、ひかり電話そのものが使えなくなるからです。
しかも本体は0円なので、返しても月額は1円も減りません。
減らせるのは無線LANカードの330円だけであり、ここが唯一の削りどころになります。
検討すべきなのは「ルーターを返して市販品を買う」ではなく、「無線LANカードだけをやめて、市販のWi-Fiルーターを足す」という形です。
本体は今までどおり0円で置いたまま、その先に自分で買った無線機を接続するイメージになります。
なお、同じ「レンタルルーター」でも、旅行や出張で数日だけ借りるモバイル回線のサービスはまったく別の商品です。
日数単位で借りるタイプの料金や条件については、WiFiレンタルどっとこむの評判を公式条件から検証した記事で整理しています。
ここで扱う330円は、あくまで自宅の光回線に紐づいた月額です。
そしてこの金額は、戸建て向けでひかり電話を利用している場合の表から読み取ったものでした。
住居のタイプや契約している事業者が違えば別の金額になるため、手元の明細と公式ページで自分の条件を確かめてください。
この記事の核になる内訳です。
ひかり電話ルーター本体のレンタル料は0円、月330円は無線LANカードぶんの料金でした。
見直す対象は本体ではなく、無線の部分だけになります(NTT東日本・戸建て向けタイプ・ひかり電話を利用している場合)。
月額はいくらかかっているか
公開されている表を、そのまま並べて確認します。
対象はフレッツ光ネクストのファミリー・ハイスピードタイプおよびファミリータイプで、ひかり電話を利用している場合の機器レンタル料です。
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| レンタル機器 | レンタル料金/月 | 交換機等工事費 | 設置費 | 設定費 |
|---|---|---|---|---|
| ひかり電話ルーター | 0円 | 1,100円 | 1,650円 | 1,100円 |
| ひかり電話ルーター+無線LANカード(1枚) | 330円 | 1,100円 | 1,650円 | 1,100円 |
| 無線LANカード(単品1枚) | 330円 | - | - | - |
(出典:NTT東日本 フレッツ光 機器レンタル料、機器工事費)
毎月かかるのは「レンタル料金/月」の列だけです。
残る三つは、機器を入れたり替えたりするときに一度だけ発生する費目になります。
交換機等工事費は1,100円、設置費は1,650円、設定費は1,100円と案内されていました。
このうち設置費は、機器がフレッツ光の回線終端装置またはVDSL機器と一体型で、フレッツ光と同時工事の場合には発生しないと明記されています。
設定費のほうも、PPPoE設定や電話設定、無線LAN設定などを事業者に依頼する場合の費用であり、自分で設定を行う場合は発生しないと書かれていました。
工事費は全員に一律でかかるものではなく、条件と頼み方で変わるわけです。
無線LANカードを単品で借りる行には、別途フレッツ光およびひかり電話の初期費用と月額利用料がかかるという注記も添えられています。
カード代330円だけで回線が使えるという意味ではない、という念押しでしょう。
では、自分がいくら払っているかはどこで分かるのでしょうか。
いちばん確実なのは、毎月の利用明細を開いて、無線に関する項目が載っているかを見ることです。
明細の表記や項目名は契約や事業者によって差があるため、内訳が読み取れない場合は問い合わせ窓口に聞くのが早道になります。
確認したいのは、330円のような無線ぶんの月額が実際に発生しているかどうか、その一点だけです。
発生していなければ、そもそも削る対象がないという結論になります。
買い替えで浮く金額を計算する
ここからは金額の話に入ります。
比べるのは、無線LANカードを借り続けた場合の累計額と、市販のWi-Fiルーターを一度だけ買った場合の金額です。
月330円は単体では小さく見えますが、光回線は数年単位で使い続ける契約になりやすく、支払いは月数ぶん素直に積み上がります。
1年で3,960円、2年で7,920円、3年で11,880円という並びになり、3年目には1万円を超えました。
一方で市販のWi-Fiルーターは買った時点で支払いが終わり、その後は月額が増えません。
どこかの月で両者の合計が入れ替わり、それ以降は購入側が安くなるという関係です。
入れ替わる月は、購入価格を330円で割るだけで求められます。
この節では累計額の表と割り算の手順を示し、自分の候補価格でも計算できる形にしていきましょう。
月330円は1年で3,960円
まず、レンタルを続けた場合の累計を出します。
月330円が12か月続けば、330円×12か月=3,960円です。
24か月なら330円×24か月=7,920円、36か月なら330円×36か月=11,880円になります。
1か月あたりの金額が小さいぶん実感は薄いのですが、3年で1万円を超える支出だと分かりました。
5年(60か月)まで伸ばすと330円×60か月=19,800円で、2万円に近づきます。
この累計を、市販のWi-Fiルーターを1台買った場合の金額と並べてみましょう。
市販品の価格は調べていないため、ここでは5,000円の機種と10,000円の機種を仮に置いて計算します。
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| 利用期間 | レンタル継続の累計(330円×月数) | 5,000円の機種を買う場合 | 10,000円の機種を買う場合 | その時点で安いのは |
|---|---|---|---|---|
| 12か月 | 3,960円 | 5,000円 | 10,000円 | どちらの価格でもレンタル |
| 24か月 | 7,920円 | 5,000円 | 10,000円 | 5,000円なら購入/10,000円ならレンタル |
| 36か月 | 11,880円 | 5,000円 | 10,000円 | どちらの価格でも購入 |
12か月の時点では、レンタルの累計3,960円に対して5,000円の機種は1,040円ぶん高くつきます。
24か月になると累計は7,920円まで増え、5,000円の機種なら2,920円ぶん購入のほうが安くなりました。
10,000円の機種で比べると、24か月の時点ではまだレンタルが2,080円ぶん安い計算です。
それが36か月では累計11,880円となり、10,000円の機種でも1,880円ぶん購入が下回ります。
価格が高い機種ほど、立場が入れ替わる時期は後ろにずれていくわけです。
この計算は、330円という月額がそのまま続くことを前提にした単純な積み上げにすぎません。
料金改定やキャンペーン、契約プランの変更があれば数字は動きます。
あくまで一般的な目安として扱い、最新の金額は公式ページと明細で確認してください。
小さな月額が数年で無視できない総額になる構図は、家電のサブスクでも同じように起こります。
月額表示の裏側で総額がどう膨らむかは、家電サブスクのデメリットを金額面から整理した記事でも具体的に扱いました。
市販品の価格で分岐月数が変わる

入れ替わる時期は、購入価格を330円で割れば求められます。
5,000円の機種なら5,000円÷330円=約15.2か月です。
10,000円の機種なら10,000円÷330円=約30.3か月になりました。
割り算の答えには端数が出るため、累計が実際に追い抜くのはその次の月です。
5,000円の例でいえば、15か月目の累計は330円×15か月=4,950円で、まだ50円ぶんレンタルが下回っています。
16か月目に330円×16か月=5,280円となり、ここで初めて購入額を超えました。
10,000円の例も同じで、30か月目は9,900円、31か月目に10,230円となって逆転します。
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| 市販品の価格(仮定) | 330円で割った月数 | 累計が追い抜く月 | 3年(36か月)使う場合の判定 |
|---|---|---|---|
| 3,000円 | 約9.1か月 | 10か月目 | 購入が安い |
| 5,000円 | 約15.2か月 | 16か月目 | 購入が安い |
| 8,000円 | 約24.2か月 | 25か月目 | 購入が安い |
| 10,000円 | 約30.3か月 | 31か月目 | 購入が安い |
| 15,000円 | 約45.5か月 | 46か月目 | 36か月時点ではレンタルが安い |
価格が3,000円違えば、分岐はおよそ9か月ずれる関係です。
候補の機種が表にない金額でも、その価格を330円で割れば同じように出せます。
もう一つ気をつけたいのが、購入側にかかる一時費用の扱いです。
購入価格のほかに一度だけ払う費用があるなら、割り算の前に足しておくと数字がずれません。
たとえば設定を事業者に依頼して1,100円がかかる場合、5,000円+1,100円=6,100円が比較する側の金額になります。
6,100円÷330円=約18.5か月ですから、分岐は19か月目まで後ろにずれる計算です。
公式には、自分で設定を行う場合この費用は発生しないと書かれていました。
手を動かせる人ほど購入側の金額が軽くなる、という構図になります。
ここで置いた5,000円や10,000円は、あくまで計算のための仮の金額です。
実際の機種選びでは、対応する規格や接続台数といった仕様をメーカーの公式情報で確かめ、最終判断は販売店やメーカーへご相談ください。
この記事では通信速度や電波の届き方の比較を行っていないので、性能面の判断材料は別に用意する必要があります。
それでもレンタルを続けたほうがいい場合

計算だけを見れば、長く使うほど購入が有利になります。
ただし金額が逆転することと、切り替えて困らないことは別の話です。
ひかり電話を使っている家庭では本体のひかり電話ルーターを0円のまま残す必要があり、市販のWi-Fiルーターで置き換えられるのは無線の部分だけになります。
機器が壊れたときの手配を自分でしたくない場合にも、借りたままにしておく意味があるでしょう。
設定を事業者に依頼する前提なら、公式が案内している設定費1,100円のような費用も判断材料に入ります。
月330円は、こうした手間や窓口をまとめて外に預けている料金だと考えると、割高だとは言い切れません。
この節では、購入に切り替えないほうが無難な条件を、金額以外の観点も含めて並べます。
ひかり電話を使っているとき
ひかり電話を契約しているなら、本体のひかり電話ルーターはそのまま残す前提になります。
市販のWi-Fiルーターを買っても、置き換えられるのは無線の部分だけだからです。
家庭用の電話機は、ひかり電話ルーター側の電話用の差込口につながっています。
本体を手放せば、その時点で固定電話としての利用ができなくなるでしょう。
しかも表のとおり本体のレンタル料は0円なので、返却しても月々の支払いは減りません。
削減効果があるのは無線LANカードの330円だけ、という結論はここでも変わらないわけです。
逆にいえば、ひかり電話を使っている家庭ほど判断はシンプルになります。
本体は0円で置いたまま、無線の330円を続けるか市販品に替えるかだけを決めればよいためです。
ここで一点、確認しておきたい前提があります。
この記事が参照している表は、ひかり電話を利用している場合の金額をまとめたものでした。
ひかり電話を契約していない場合は、宅内に置かれる機器の構成も料金の並びも変わります。
その条件の金額は調べていないため、この記事では触れていません。
自分の契約がどちらなのかは、明細に電話に関する項目があるかどうかで見当がつくはずです。
電話の利用そのものを見直したくなる家庭もあるでしょうが、番号の扱いや解約条件は契約ごとに異なるため、この記事の範囲を超えます。
無線の月額を見直す話と、電話サービスそのものを見直す話は、分けて考えると混乱しません。
二つを同時に動かすと、どの変更でいくら減ったのかが分からなくなります。
先に無線LANカードだけを外し、請求が想定どおりに減ったかを1か月分の明細で確かめる進め方が落ち着くでしょう。
故障時の交換を自分でしないとき
機器が壊れたときに誰が動くのか、という観点も判断材料になります。
レンタル機器であれば、窓口は契約している事業者に一本化されます。
型番を調べたり販売店に持ち込んだりする手間を、自分で背負わなくて済む形です。
ただし交換にあたって費用が発生するかどうかは、契約条件によって変わります。
公式の表にも交換機等工事費1,100円という費目が用意されているため、無条件で無料だと考えるのは早計でしょう。
実際の取り扱いは、契約している事業者の案内で確認してください。
一方、市販品を買った場合は保証期間の管理も故障時の判断も自分の仕事になります。
つながらなくなった原因が機器なのか回線なのかを、切り分ける場面も出てくるはずです。
この切り分けを負担に感じる人にとって、年間3,960円は窓口をひとつに保つ費用として見合う可能性があります。
もう一つ、レンタルのままが有利になる条件が残り期間です。
引っ越しや回線の乗り換えが1年以内に控えているなら、累計は3,960円までしか増えません。
5,000円の機種を買うより、その1年はレンタルのほうが安く収まる計算になります。
短い期間だけ必要なものは借り、長く使うものは買うという線引きは、家電でも同じ考え方です。
期間ごとに料金がどう変わるかについては、家電の短期レンタル料金を期間別に整理した記事が参考になります。
レンタル継続が正解になるのは、電話機能が要る場合、手間を避けたい場合、そして残りの期間が短い場合の三つです。
どれにも当てはまらず、その回線をあと3年以上使う見込みなら、計算上は購入側が有利になります。
市販品に替えるときの手順
切り替えの作業自体は、順番さえ守れば難しくありません。
大事なのは、無線LANカードの解約を最後に回すことです。
先に解約してしまうと、市販ルーターの設定が終わるまで家の中の無線通信が止まり、スマートフォンやテレビがつながらない時間が生まれます。
流れとしては、明細で330円の有無を確認し、市販のWi-Fiルーターを用意して接続し、実際につながることを確かめてから解約の連絡をする、という四段階になります。
あわせて、公式が案内している通信の暗号化などのセキュリティ設定も、切り替えのタイミングで整えておきましょう。
解約の連絡先や締日の扱いは、契約している事業者への確認が要ります。
作業日は平日の日中を選ぶと、問い合わせ窓口が開いている時間に相談できるので安心です。
この節では、各段階で何を見ればよいかを具体的に並べます。
解約と設定の順番を決める
手順は四段階で考えると迷いません。
第一段階は、明細で無線ぶんの月額が発生しているかの確認です。
無線に関する項目が見当たらない契約なら、この先の作業自体が不要になります。
あわせて、ひかり電話を使っているか、住居タイプは何かも押さえておきましょう。
第二段階は、市販のWi-Fiルーターを用意して接続する作業です。
接続方法や動作モードの切り替えは機種ごとに違うため、購入した製品の説明書に従って設定してください。
この段階ではまだ無線LANカードを解約せず、両方が並んでいる状態にしておきます。
第三段階は、家じゅうの機器が新しい無線につながるかの確認です。
スマートフォンやパソコンだけでなく、テレビ、ゲーム機、プリンター、スマートスピーカーなども対象になります。
接続先の名前とパスワードを入れ直す必要があるので、家族が使う端末も含めて一度に片づけると手戻りがありません。
第四段階が、無線LANカードの解約連絡です。
つながることを確かめてから連絡する、という順番がここでの肝になります。
逆にしてしまうと、市販ルーターの設定でつまずいた時点で家の無線が止まってしまうでしょう。
復旧まで数日かかることもあり、その間はスマートフォンの通信量だけで生活する羽目になりかねません。
解約の締日や日割りの有無、機器やカードの返却方法には事業者ごとの決まりがあります。
連絡の前に、公式ページの案内か問い合わせ窓口で条件を確かめておくと安心です。
最後に、無線のセキュリティ設定も切り替えのタイミングで整えます。
公式ページには、第三者による盗聴や情報の改ざん、なりすましを防ぐため、通信の暗号化などのセキュリティ機能の設定を行うよう案内がありました。
レンタルのカードから市販のルーターに替えると、この設定の責任は自分の側に移ります。
接続用のパスワードを初期値のまま使わない、管理画面のパスワードも変更する、という基本は押さえておきたいところです。
解約を先に済ませるのは避けてください。
市販ルーターで実際につながることを確かめる前に無線LANカードを解約すると、設定が終わるまで家の中の無線が使えなくなります。
解約の連絡は、すべての端末がつながったあとに回すのが安全な順番です。
判断に必要な3つの数字

ここまでの内容は、三つの数字に集約できます。
一つ目はいまの月額で、明細に無線に関する項目がいくらで載っているかを見ます。
二つ目は購入候補の価格で、実売価格そのままの金額を使いましょう。
三つ目は、その回線をあと何年使う見込みかという期間です。
この三つがそろえば、購入価格を月額で割って分岐月数を出し、残りの利用期間と比べるだけで結論が出ます。
たとえば月330円、購入価格8,000円、残り4年なら、分岐は約24.2か月なので購入側が先に安くなりました。
逆に残りが1年なら、レンタルの累計は3,960円にとどまり、8,000円の出費より小さいままです。
数字が一つでも欠けると、月額の安さだけで判断してしまい、総額を見落とします。
この節では、三つの数字の集め方と計算の手順を順番に確認しましょう。
→ 横にスクロールできます
| 集める数字 | どこで確認するか | 使い方の注意 |
|---|---|---|
| ①いまの月額 | 毎月の利用明細 | 無線ぶんの項目がいくらかを見る |
| ②購入候補の価格 | 販売店やメーカーの価格表示 | 送料や一時費用も足した合計にする |
| ③残りの利用期間 | 引っ越しや乗り換えの予定 | 年単位の見当で十分 |
一つ目の「いまの月額」は、推測ではなく明細の数字を使います。
記憶しているつもりの金額と、実際に引かれている金額がずれている例は珍しくありません。
NTT東日本の戸建て向けタイプかつひかり電話利用の表では無線LANカードが月330円ですが、契約が違えば金額も変わります。
二つ目の「購入候補の価格」は、送料や設定にかかる一時費用も含めた合計にしましょう。
ここを本体価格だけで計算すると、分岐月数が実際より手前に出てしまいます。
三つ目の「残りの利用期間」は、正確でなくてもかまいません。
引っ越しの予定や乗り換え時期から、2年か3年か5年かという粒度で見当をつければ足ります。
三つがそろったら、購入価格÷いまの月額で分岐月数を出してください。
その分岐月数より残りの期間が長ければ購入、短ければレンタル継続という判定になります。
例として、月330円・購入価格5,000円・残り3年の家庭を考えてみましょう。
5,000円÷330円=約15.2か月に対して、残りは36か月です。
分岐を大きく超えているため、この条件では購入が有利という答えになりました。
同じ条件で残りが1年なら、レンタルの累計は330円×12か月=3,960円にとどまります。
5,000円を払うより安く済むので、こちらはレンタル継続が妥当でしょう。
数字を入れ替えるだけで結論が反転する点こそ、この判断の本質だといえます。
三つのうち一つでも当て推量が混じると、答えは簡単にひっくり返ります。
まずは明細を開いて、①の金額を確定させるところから始めてみてください。
切り替える前に知っておきたい注意点
最後に、金額表の外側にある条件を確認しておきます。
この記事で使った料金は、NTT東日本のフレッツ光ネクストの戸建て向けタイプで、ひかり電話を利用している場合の表です。
マンションタイプやひかり電話なしの契約、NTT西日本や他の回線事業者については金額を調べていないため、この記事では触れていません。
同じ「レンタルルーター」という言葉でも、契約している回線と住居のタイプが違えば月額も機器構成も変わります。
工事費についても、設置費1,650円は条件によっては発生せず、設定費1,100円は自分で設定する場合には発生しないと公式に書かれていました。
無線LANのセキュリティ設定は利用者側で行うものとして案内されている点も、切り替え前に押さえておきたいところです。
ここに挙げた金額はあくまで一般的な目安であり、正確な情報は公式サイトと手元の明細でご確認ください。
注意点は、大きく四つに整理できます。
一つ目は、金額が契約ごとに違うことです。
他の住居タイプや他の事業者の料金は確認していないため、この記事の数字をそのまま当てはめるのは避けましょう。
二つ目は、工事費の扱いです。
設置費1,650円は、機器が回線終端装置やVDSL機器と一体型でフレッツ光と同時工事の場合には発生しないと公式に書かれています。
設定費1,100円も事業者に依頼する場合の費用なので、自分で行えば発生しません。
表の金額を見て「工事費だけで数千円かかる」と早合点すると、判断を誤ります。
三つ目は、セキュリティの設定です。
公式は無線LANの利用にあたり、通信の暗号化などの設定を利用者側で行うよう求めていました。
市販品に替えたあとは、この設定を自分で維持することになります。
四つ目は、解約の手続きです。
締日や日割りの有無、返却物の指定は事業者ごとに異なるので、連絡の前に条件を確かめておいてください。
借りるか買うかを月額と総額で比べる考え方そのものは、機器の種類が変わっても共通です。
レンタルとサブスクの料金をまとめて見比べたい場合は、家電レンタル・サブスクを条件ごとに比較した記事も判断の材料になります。
金額は、自分の条件に置き換えて使ってください。
この記事の料金は、NTT東日本のフレッツ光ネクスト(戸建て向けタイプ)でひかり電話を利用している場合の内容です。
契約の条件によって数字は動きますので、手元の明細と公式ページで見た金額に差し替えて計算しましょう。
Wi-Fiルーターのレンタルに関するよくある質問(FAQ)
無線LANカードを解約すると、インターネットそのものが使えなくなりますか?
公式の表では、ひかり電話ルーターに無線LANカードを1枚加えると「無線でのインターネット接続が可能となります」と説明されています。
カードが担っているのは、無線でつなぐ部分です。
解約後に接続がどうなるかは契約内容や機器構成によって変わるため、連絡の前に事業者へ確認してください。
市販のWi-Fiルーターを先に用意し、つながることを確かめてから解約するのが安全な順番になります。
月330円は高いのでしょうか?
単体では小さい金額ですが、330円×12か月=3,960円、330円×36か月=11,880円と積み上がります。
購入候補の価格を330円で割った月数より長く使うなら購入が安く、短ければレンタルが安いという関係です。
高いか安いかは、あと何年使うかで決まると考えると分かりやすいでしょう。
設定費1,100円は、どんなときに発生しますか?
公式ページには、PPPoE設定や電話設定、無線LAN設定などひかり電話対応機器の設定を事業者に依頼する場合に発生する工事費だと書かれています。
あわせて、利用者自身が設定を行う場合には発生しないとも明記されていました。
作業に不安があるなら依頼を前提にして、購入側の一時費用として計算に含めておくと見積もりがぶれません。
ひかり電話を使っていない場合や、マンションタイプでも同じ金額ですか?
この記事で使った表は、戸建て向けのタイプでひかり電話を利用している場合のものです。
ひかり電話なしの契約やマンションタイプ、NTT西日本、他の回線事業者の金額は調べていないため、この記事では扱っていません。
自分の条件での金額は、契約している事業者の公式ページと毎月の明細で確認してください。
市販のWi-Fiルーターは、いくらくらいのものを選べばよいですか?
この記事では具体的な製品や実売価格を扱っていないため、金額の推奨はしていません。
判断の形だけを示すと、候補の価格を今の月額で割った月数が残りの利用期間より短ければ、購入が有利になります。
対応する規格や接続できる台数といった仕様はメーカーの公式情報で確かめ、最終的な選定は販売店やメーカーへご相談ください。
まとめ|本体は無料で、比べるのは無線機能だけ
この記事の内容を、数字の形で振り返ります。
NTT東日本の戸建て向けタイプかつひかり電話利用の表では、ひかり電話ルーター本体のレンタル料は0円で、無線LANカードを1枚足すと月330円になりました。
比較の対象は機器そのものではなく、無線でつなぐ機能に払っている330円です。
その330円は1年で3,960円、2年で7,920円、3年で11,880円まで積み上がります。
購入価格を330円で割れば分岐月数が出て、5,000円の機種なら約15.2か月、10,000円の機種なら約30.3か月で立場が入れ替わりました。
ひかり電話を使っているなら本体は0円のまま残し、やめるのは無線LANカードの部分だけになります。
切り替えるときは、つながることを確かめてから解約するという順番を守ってください。
最後に、判断の順番だけもう一度確認しておきましょう。
- 明細を開いて、無線ぶんの月額が実際に発生しているかを見る
- 購入候補の価格に、送料などの一時費用を足す
- その合計を月額で割って、分岐月数を出す
- 残りの利用期間が分岐月数より長いかどうかで決める
この四つを順に踏めば、月額の印象ではなく総額で判断できます。
ひかり電話を使っている、交換の手配を自分でしたくない、残りの期間が短いという条件に当てはまるなら、レンタルを続ける選択にも十分な理由があります。
無線のセキュリティ設定が自分の責任になる点も、忘れずに引き継ぎましょう。
ここで扱った金額は、NTT東日本の戸建て向けタイプでひかり電話を利用している場合の、2026年9月17日時点の公開内容にもとづく一般的な目安です。
住居タイプや契約事業者が違えば数字は変わりますし、料金改定の可能性もあります。
正確な情報は公式サイトと手元の明細で確認し、機器選びの最終判断は販売店やメーカーへご相談ください。
本体は0円、比べるのは無線の330円だけ、という一点を覚えておけば、迷いはずいぶん減るはずです。