引っ越しで軽トラ・トラックを借りる!料金と免許の目安
こんにちは。UNOWNED でレンタル・サブスクを調べているいつきです。
引っ越しの見積もりを見て、これなら自分で運べるのでは、と思ったことはないでしょうか。単身分の荷物なら、たしかにレンタカーで足りる場面があります。
ただ、ここには2つの落とし穴があります。ひとつは車の大きさを荷物の量ではなく予算で選んでしまうこと。もうひとつが免許です。
2トントラックと聞くと普通免許で乗れそうな気がしますが、実際には運転できない人が増えています。2017年3月12日に準中型免許が新設されて、それ以降に普通免許を取った人の上限が下がったからなんですね。
今回は、警察庁が公開している免許区分の資料と、レンタカー会社が公開している車格別の料金表・貸出条件を突き合わせて、荷物の量から車格を決め、自分の免許で借りられるかを確認できる形に整理しました。
結論から言うと、単身分なら軽トラックか軽バンの6時間料金で足ります。金額は5,000円台からで、家族分に上がるとハイエースか2トン車になり、ここで免許の壁が出てきます。
- 荷物の量から車格を決めるときの目安
- 自分の普通免許で運転できる車両総重量と最大積載量
- 軽トラックからハイエース、2トン車までの実際の料金
- 業者の見積もりと総額で比べるときに足すべき費用
荷物の量で決まる車格の選び方

最初に決めるのは車の大きさです。ここを外すと、2往復することになったり、逆に持て余すほど大きい車を借りて料金だけ高くなったりします。
レンタカー会社の貨物クラスは、最大積載量で区切られています。軽トラックや軽バンが500kg以下、ハイエースクラスが1,200kg以上、その上に2トン車という並びです。
目安としては、冷蔵庫と洗濯機とベッドが入るかどうかが軽と1BOXの分かれ目になります。家具が増えるほど、重さより荷台の寸法が制約になってくるんですね。
この章では、単身分と家族分でどのクラスを選ぶのか、それぞれの車格が何を積めるのかを具体的に見ていきます。クラスの名前だけでは何が積めるか分からないので、会社が公開している積載条件と代表車種から読み解いていきます。
単身なら軽トラか軽バンで足りる
単身の荷物から見ていきましょう。ニコニコレンタカーのT1クラスは「クリッパー、ハイゼット、キャリイなどの軽トラック、軽箱バン(排気量660cc以下、最大積載量500kg以下)や、プロボックスなどのライトバン(排気量問わず、最大積載量500kg以下)が対象」と定義されています。
最大積載量500kgというのは、体感しにくい数字ですよね。単身用の冷蔵庫(100〜150Lクラス)が30kg前後で、洗濯機やベッドのフレームとマットレスを合わせても、ここに衣類や本を詰めた段ボールを加えて100kgを大きく超えることは考えにくい規模です。つまり重量で上限に当たることはまずありません。製品ごとの重さはメーカーの仕様表で確認してください。
問題になるのは寸法です。軽トラックの荷台は長さ2m前後、幅1.4m前後が一般的です。屋根がないので背の高い荷物を立てて積めますが、無制限ではありません。
大阪府警の案内によると、車両制限令で定める一般的制限は「長さ12メートル、幅2.5メートル、高さ3.8メートル等」です。ここでいう高さは地上からの高さなので、荷台の床から積み上げられる高さもこの範囲に収まらなければなりません。軽トラックの荷台の高さが地上65cm前後だとすると、荷物の上端までで3m強が目安になります。
さらに、はみ出しにも規定があります。同じ案内では、積載物は「自動車の車体の前後から自動車の長さの10分の1の長さを超えてはみ出さないこと」「自動車の車体の左右から自動車の幅の10分の1の幅を超えてはみ出さないこと」とされ、これを超えるなら制限外積載許可が必要になります。荷台から長いものを突き出して運ぶつもりなら、先に確認が要ります(出典:大阪府警 自動車の積載制限の見直しについて)。
それに屋根がないぶん、雨とほこりに直接さらされます。布団や段ボールを積むならシートで覆う前提になります。
軽バン(軽箱バン)はその逆で、箱に入っているので雨の心配がない代わりに、荷室の高さで入る家具が決まります。冷蔵庫を立てたまま積めるかはモデルによるので、寸法は借りる店舗で確認しておきたいところです。
同じT1クラスにはプロボックスのようなライトバンも含まれます。こちらは乗用車の感覚で運転できるぶん、荷室は軽バンより低くなりがちです。同社も「普通乗用車感覚で乗れます」と案内しています。
なお、同クラスには注記があります。「店舗により取扱車両(最大積載量)が異なります。詳細は店舗までお問合わせ下さい」。軽トラックを想定して予約したらライトバンが出てきた、という行き違いを避けるため、車種の指定ができるかは事前に確認しておくのが安全でしょう。
家族分はハイエースか2トン車
家族分になると、必要なのは重量ではなく容積です。
ニコニコレンタカーのクラス分けでは、T2クラスが「トラック、バン(排気量問わず)」でタウンエースバンやライトエースバンが代表車種。T3クラスが「トラック、バン(排気量問わず・最大積載量1,200kg以上のもの)」で、ハイエースバンやキャラバンが入ります。
同社はT3クラスに「普通免許で乗れる大容量バン」という説明を付けています。つまりハイエースバンクラスまでは免許の心配が小さく、そこから上が別の話になるということですね。
2トントラックはさらに上です。ジャパンレンタカーのビジネス貨物のページでは、アルミバン2トン(A/T)について「※準中型免許をお持ちの方に貸出ししております」と明記されています。普通免許では借りられないと書かれているわけです。
同じページのパワーゲート付アルミバン2トンには、さらに厳しい条件が付いています。「※中型免許(8トンに限る)をお持ちの方に貸出ししております」。同じ2トン車でも求められる免許が1段上がるわけです。昇降装置の重量が車両総重量に影響している可能性はありますが、同社の案内には理由の記載がないので、貸出条件として受け取るのが正確でしょう。
年齢と経験の条件もあります。同社はこの2クラスについて「※このクラスは26歳以上、免許取得5年以上のお客様でご利用頂けます」と案内しています。免許の種類だけでなく、取得からの年数まで見られるということです。
年齢や免許の条件は会社ごとに違います。貸渡条件の考え方はレンタカーの年齢制限|免許取り立て・21歳未満・高齢者の条件を整理に整理してあるので、自分が条件に当たるかを先に確認しておくと予約で止まりません。
2トントラックは普通免許では借りられないのが原則で、パワーゲート付きはさらに上の免許が要ります。「2トンくらいなら大丈夫」という感覚で予約を進めると、店頭で貸出を断られます。
普通免許で運転できる範囲
ここからが免許の話です。ややこしいのは、同じ「普通免許」でも取得した時期で運転できる範囲が違うという点です。
区切りは2回あります。2007年6月の中型免許の新設と、2017年3月12日の準中型免許の新設。どちらも既に免許を持っていた人の範囲は守られる形で導入されました。
その結果、今は同じ普通免許証を持っている人どうしで運転できる車の上限が違うという状態になっています。家族で分担して運ぶつもりなら、全員の免許取得時期を確認する必要があるわけですね。
この章では警察庁と警視庁が公開している準中型免許の区分を確認したうえで、2トン車が借りられるかの判定まで進みます。免許証のどこを見れば自分の上限が分かるのかも併せて押さえます。
普通免許で運転できる重さの上限

まず現行の普通免許です。警察庁と総務省消防庁が連名で出している準中型免許の資料には、「普通免許で運転できる自動車は、車両総重量3.5トン未満(最大積載量2トン未満)となります」と書かれています。
その上が準中型免許で、「準中型免許では、車両総重量7.5トン未満(最大積載量4.5トン未満)の自動車を運転できます(普通自動車も運転できます)」とされています。準中型自動車そのものの区分は、車両総重量3.5トン以上7.5トン未満・最大積載量2トン以上4.5トン未満です。
さらに上が中型免許で車両総重量11トン未満・最大積載量6.5トン未満。受験資格は20歳以上かつ普通免許等の保有2年以上とされています。大型免許は21歳以上かつ普通免許等の保有3年以上です。
ここで注意したいのは、見るべき数字が2つあることです。車両総重量と最大積載量の両方が範囲内でなければ運転できません。車両総重量は車体と燃料と乗員と積載物を合わせた重さなので、カタログの車両重量とは別物です。
引っ越しの文脈で効くのは最大積載量のほうです。普通免許の上限が2トン未満ということは、最大積載量がちょうど2トンの車は範囲外になります。名前に2トンと付く車が普通免許で運転できない理由はここにあります(出典:警察庁・総務省消防庁「免許の区分・受験資格について」)。
2017年3月より前の免許は5トン
では以前から普通免許を持っている人はどうなるのか。ここで経過措置が効いてきます。
警視庁は準中型免許の新設について、「改正前の普通免許は、車両総重量5トン未満及び最大積載量3トン未満の限定が付された準中型免許とみなされます」と説明しています。施行日は平成29年3月12日、つまり2017年3月12日です。
同庁は「改正前の普通免許又は中型免許を受けている方は、改正後も同じ範囲の自動車を運転することができます」とも明記しています。既に持っていた権利は削られないということですね。
整理すると、2017年3月12日より前に普通免許を取った人は最大積載量3トン未満まで、それ以降に取った人は2トン未満まで。この差がそのまま「2トン車を借りられるかどうか」に直結します。
自分の免許証でどちらに当たるかは、交付日ではなく普通免許を最初に取得した日で決まります。免許証の「種類」欄に準中型と記載があり、裏面や備考に5トン限定の記載があれば経過措置の対象です。判断がつかない場合は運転免許試験場や警察署へ確認してください。
なお2020年12月1日の改正で、準中型免許の取得後1年未満の運転者にも初心者標識の表示義務が加わっています。取り立ての人が貨物車を運転する場合は、標識の扱いも確認しておきたいところです。
2トン車は準中型免許が要る
ここまでを実務に落とします。判定は3段階です。
第1段階は軽トラック・軽バン・ライトバン。最大積載量500kg以下なので、どの時期の普通免許でも運転できます。引っ越しで使う人の多くがここに収まります。
第2段階はハイエースバンやキャラバンのクラス。ニコニコレンタカーはT3クラスを「普通免許で乗れる大容量バン」と説明していて、最大積載量1,200kg以上という条件でも普通免許の2トン未満の範囲に入ります。
第3段階が2トントラックです。ジャパンレンタカーが「準中型免許をお持ちの方に貸出ししております」と書いているとおり、現行の普通免許では借りられません。2017年3月12日より前の普通免許なら5トン限定準中型とみなされるので、最大積載量3トン未満の範囲で対応できる可能性があります。
ただし会社の貸出条件が免許の範囲より厳しいこともあります。先の例では26歳以上・免許取得5年以上という条件が付いていました。法律上運転できることと、会社が貸してくれることは別だと押さえておくべきですね。
パワーゲート付きはさらに上でした。荷物が重くて積み下ろしが大変な場合こそ欲しい装備なのに、必要な免許が中型まで上がるというのは悩ましいところです。重い家具がある場合は、装備で解決するより人手を増やすほうが現実的でしょう。
迷ったら、借りたいクラスのページに書かれている貸出条件を読むのが最短です。クラスの考え方そのものはレンタカーの車種の選び方|人数別クラスの目安と車種指定できる範囲で乗用車側と合わせて確認できます。
車格別の料金を並べて比べる
次は金額です。貨物クラスの料金は乗用車と体系が似ていて、6時間・12時間・24時間という区分制になっています。
引っ越しで効くのは6時間と12時間の差です。同一市内なら6時間、県をまたぐなら12時間か24時間という選び方になります。
そしてもう1つ、貨物クラスには乗用車と違う特徴があります。繁忙期の割増が設定されていないクラスがあるという点です。引っ越しが集中する3月や連休に効いてきます。
この章では実際の料金表を並べ、どこで金額が跳ねるのかを確認します。時間区分の刻み方が会社によって違うので、同じ行程でも見積もりの出方が変わる点まで見ていきます。最後に車格・料金・必要な免許を1枚の表にまとめました。
軽トラは6時間5060円から
ニコニコレンタカーが公開しているT1クラス(軽トラック・商用バン)の料金表で見てみましょう。金額はすべて税込です。
一般料金が6時間まで5,060円、12時間まで5,610円、24時間まで7,150円、以降1日当たり7,150円。契約時間の延長は1時間まで2,805円です。
同社には会員制度があり、会員料金(ニコレンメイト)が4,840円/5,280円/6,600円、アプリ料金(ニコパス料金)が4,400円/4,840円/6,160円と段階的に下がります。同社は「ニコパス(アプリ会員)が最安です」と案内しています。
注目したいのは6時間と12時間の差です。一般料金で550円しか違いません。同一市内の引っ越しでも積み込みと積み下ろしで想定より時間を食うので、最初から12時間で取っておくほうが安全という計算になります。
延長料金の重さも見ておきましょう。1時間の延長が2,805円ということは、6時間料金の半分以上です。同社は「あらかじめご予約いただいた時間よりもご返却が遅れた場合、延長料金がかかります」と注意しています。
さらに同社の料金体系には独特の計算があります。「12時間・24時間料金を基本に、24時間を超える場合は以下の料金の組み合わせで計算されます」とされ、例として「8時〜翌日13時まで(29時間)の利用=24時間料金+12時間料金」が挙げられています。2日にまたぐ行程では、この組み合わせで見積もるのが正確です。
ハイエースと2トン車の料金
車格を上げると料金はどう動くでしょうか。
ニコニコレンタカーのT2クラス(タウンエースバン、ライトエースバンなど)は、一般料金で6時間まで7,260円、12時間まで8,470円、24時間まで10,560円。延長は1時間まで4,015円です。
T3クラス(ハイエースバン、キャラバンなど)は6時間まで8,800円、12時間まで10,120円、24時間まで12,650円。延長は1時間まで5,060円となっています。
軽トラックのT1クラスと比べると、6時間料金で3,740円の差。24時間なら5,500円の差です。容積は大きく増えるので、2往復するくらいならクラスを上げたほうが総額で安くなる場面が出てきます。
2トン車はさらに上がります。ジャパンレンタカーのアルミバン2トン(A/T)は6時間9,800円、12時間10,800円、24時間12,800円、36時間19,600円、48時間21,600円、3日間30,400円。以後1日につき7,680円、超過1時間につき1,280円です。
パワーゲート付アルミバン2トンは6時間10,800円、12時間11,800円、24時間14,500円、36時間21,600円、48時間24,600円、3日間33,400円。以後1日8,700円、超過1時間1,450円となっています。同社は任意プランとして「安心プラン1200円/日、安心プランW600円/日」も案内しています。
なお同じジャパンレンタカーのページにはハイエースバン(貨物・6人乗り・A/T)もあり、こちらは7時間5,800円(税込)、15時間8,500円(税込)という設定です。先に挙げたニコニコレンタカーのT3クラス(同じくハイエースバン)とは会社も時間の刻み方も違うので、同じ車種名でも金額は直接比べられません。料金は改定されるので、金額は各社が現在公開している目安として扱ってください。
繁忙期の割増がないクラス
ここが貨物クラスの見落としやすい利点です。
ニコニコレンタカーはハイシーズン料金として、全国共通(北海道・沖縄を除く)で24時間あたり1,100円(税込)の追加料金を設定しています。対象期間は2026年のゴールデンウィークが4/25から5/6、夏季が7/15から8/31と9/18から9/27、年末年始が2026年12/25から2027年1/5です。
ところが同社は但し書きを付けています。「※T1・T2・T3クラスについてはハイシーズン料金はございません」。つまり貨物クラスは繁忙期でも割増なしということです。
引っ越しは連休に集中しがちなので、これは実利のある条件です。乗用車クラスを借りて荷物を何度も往復させるより、貨物クラスで一度に運ぶほうが料金面でも有利になります。
適用の仕方も押さえておきましょう。同社は「ご出発日が対象期間内の場合、レンタル期間全てにハイシーズン料金が適用されます」としています。乗用車クラスなら出発日が1日ずれるだけで総額が変わるわけですね。
地域差もあります。北海道は期間が分かれ、沖縄はゴールデンウィーク・夏季(7/1から9/27)・年末年始で追加料金が24時間あたり2,200円(税込)と高く設定されています。帰省を兼ねた引っ越しでは確認が要ります。
料金の内訳が全体としてどう積み上がるのかはレンタカー料金の相場と内訳|基本料金に何がいくら上乗せされるか整理にまとめてあります。基本料金以外に何が乗るのかを先に把握しておくと、見積もりの精度が上がります。
→ 横にスクロールできます
| クラス | 代表車種 | 積載の条件 | 6時間 | 12時間 | 24時間 | 必要な免許 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| T1(軽トラック・商用バン) | クリッパー/ハイゼット/キャリイ/プロボックス | 最大積載量500kg以下 | 5,060円 | 5,610円 | 7,150円 | 普通免許 |
| T2(トラック・バン) | タウンエースバン/ライトエースバン | 排気量問わず | 7,260円 | 8,470円 | 10,560円 | 普通免許 |
| T3(トラック・バン) | ハイエースバン/キャラバン | 最大積載量1,200kg以上 | 8,800円 | 10,120円 | 12,650円 | 普通免許(同社は「普通免許で乗れる大容量バン」と案内) |
| アルミバン2トン(別会社) | アルミバン2トン(A/T) | 2トン車 | 9,800円 | 10,800円 | 12,800円 | 準中型免許/26歳以上・免許取得5年以上 |
| パワーゲート付2トン(別会社) | パワーゲート付アルミバン2トン | 2トン車+昇降装置 | 10,800円 | 11,800円 | 14,500円 | 中型免許(8トンに限る)/26歳以上・免許取得5年以上 |
T1からT3はニコニコレンタカーの一般料金(税込)、2トン車の2行はジャパンレンタカーの公開料金です。会社が違うので金額の水準は単純比較できませんが、車格が上がるほど料金と免許の条件が同時に重くなる関係は読み取れます。
料金表を並べて意外だったのは、6時間と12時間の差が小さいことです。T1クラスなら550円。積み込みに手間取って延長すると1時間で2,805円なので、最初から長い区分を取るほうが結果的に安く収まります。
総額で業者と比べる手順

業者の見積もりと比べるときは、レンタカーの基本料金だけでなく、自分で運ぶ場合に実際に出ていくお金をすべて足した額を使います。足す項目は、満タン返しで支払う燃料代、高速道路を使うならその料金、そして補償の追加料金です。貨物車は高速道路の車両区分が乗用車と同じになるとは限らないので、高速代は普段の感覚より多めに見込んでおくのが無難です。
金額に出ない負担も判断を左右します。冷蔵庫や洗濯機を運ぶには2人以上の人手が要り、積み込みから返却までを考えると6時間の区分では余裕がなくなりがちです。業者の料金は条件ごとに大きく動くので一律には示せませんが、こちらの総額を先に出しておけば、見積もりを受け取った時点で比べられます。
この章では、燃料代と高速代、補償料の足し方を計算例で示したうえで、人手と時間の見積もり方を確認します。計算例は距離や燃費、補償料の額を仮に置いたものなので、自分の条件と借りる会社の料金に置き換えて使ってください。
ガソリンと高速代を足す
まず燃料です。計算はシンプルで、走行距離÷実燃費×燃料単価で出せます。
たとえば往復60kmを走るとして、軽トラックの実燃費を14km/Lと仮定します。60÷14=約4.3L。レギュラー1Lを175円とすれば、4.3×175=約750円です。同一市内の引っ越しなら、燃料はこの程度で収まります。
距離が伸びると話が変わります。片道150kmの県外移動で往復300km、ハイエースクラスの実燃費を9km/Lとすると、300÷9=約33L。175円なら約5,800円になります。貨物車は荷物を積むと燃費が落ちるので、余裕を持って見たい数字ですね。
レンタカーは満タン返しが基本なので、この燃料費は自分で給油して支払います。給油のルールや精算の条件はレンタカーの満タン返しの決まり|給油の距離とレシートと精算の方法に整理してあるので、返却前に確認しておくと割高な精算を避けられます。
高速道路を使うなら、その料金も足します。往復で数千円になることが多く、荷物を積んだ貨物車は車両区分が中型になる場合があるため、乗用車の感覚より高くつくことがあります。
そして補償です。免責補償やノンオペレーションチャージの扱いは貨物クラスでも同じで、先のジャパンレンタカーの例では任意プランが1日1,200円と600円という設定でした。自分で運転して荷物を積み下ろすぶん、接触のリスクは上がります。補償の考え方はレンタカーの免責補償は必要?NOCとの違いと自己負担15万円の内訳で判断基準を確認できます。
ここまでを合算すると、軽トラック6時間で同一市内を運ぶ場合は、5,060円+燃料750円+ニコニコレンタカーの免責補償1,100円(24時間)で約6,900円という形になります。あくまで仮定を置いた計算例なので、実際の金額は各社の料金表と当日の燃料価格で確認してください。
積み下ろしの人手と時間
金額に出ない部分が、実は判断を分けます。
業者に頼んだ場合に含まれているのは、車両だけではありません。作業員の人数、梱包、養生、家具の分解と組み立て、そして万一壊した場合の補償です。自分で運ぶならこれらを自分で用意することになります。
人数の目安としては、冷蔵庫や洗濯機、ベッドのマットレスを運ぶなら2人以上が必要です。階段のある物件ならさらに要ります。ここで手伝いを頼めるかどうかが、自分で運ぶ選択の成否を決めます。
時間も読みにくい部分です。積み込みに1時間、移動に1時間、積み下ろしに1時間半、返却まで含めると6時間の区分はかなりタイトになります。だから先ほどの「12時間を取っておく」という判断が効いてくるわけですね。
荷物の量を減らせば、この問題は小さくなります。使うか決めきれないものを一時的に預けておく選択肢もあります。運ぶ量が減れば車格も下がり、人手も時間も減るという連鎖が起きます。
箱に詰めて送るだけ。月額330円からの収納サービス【サマリーポケット】
手放すものを先に決めてから車格を選ぶ順番にすると、見積もりの精度が上がります。どこから手をつけるかで迷っているなら、断捨離はどこから手をつけるか|順番と判断基準と手放し方の総額を整理で順番の考え方を確認できます。
引っ越し先で家電を一から買い直すつもりなら、その費用も総額に入ります。新生活の期間が読めないうちは、借りて様子を見るという選択もあります。
開通までのネットをどうつなぐかは、ホームルーターのレンタルで工事なしの選択肢を見ています。
家電・家具レンタル専門サイト「かして!どっとこむ」。
新品、中古商品それぞれ幅広く取り揃えております。
シングルからファミリーまでお気軽にご利用ください。
![]()
引っ越しでトラックを借りるときのよくある質問(FAQ)
普通免許で2トントラックは運転できますか?
取得した時期で変わります。警察庁の資料では、現行の普通免許で運転できるのは車両総重量3.5トン未満(最大積載量2トン未満)です。最大積載量が2トンの車はこの範囲を超えるため運転できません。一方、警視庁は「改正前の普通免許は、車両総重量5トン未満及び最大積載量3トン未満の限定が付された準中型免許とみなされます」としており、施行日の平成29年3月12日より前に普通免許を取得していれば対応できる場合があります。またレンタカー会社の貸出条件が免許の範囲より厳しいこともあり、ジャパンレンタカーはアルミバン2トンについて「準中型免許をお持ちの方に貸出ししております」「26歳以上、免許取得5年以上のお客様でご利用頂けます」と案内しています。自分の免許の範囲は運転免許試験場や警察署で確認してください。
単身の引っ越しなら軽トラックで足りますか?
荷物の重さで上限に当たることはまずありません。軽トラックや軽箱バンは最大積載量500kg以下の区分で、単身用の冷蔵庫・洗濯機・ベッドと段ボールを合わせても余裕があります。制約になるのは寸法のほうです。軽トラックは屋根がないので背の高い荷物を立てて積める一方、雨に弱く、しかも高さは無制限ではありません。大阪府警の案内によれば車両制限令の一般的制限は高さ3.8メートル(地上から)で、はみ出しにも前後は車長の10分の1、左右は車幅の10分の1という規定があります。軽バンは箱なので雨に強い代わりに、荷室の高さで入る家具が決まります。荷室寸法は車種で違うので、借りる店舗に確認するのが確実です。ニコニコレンタカーも「店舗により取扱車両(最大積載量)が異なります」と注記しています。
6時間と12時間はどちらを選ぶべきですか?
差額が小さく、延長料金が高いので12時間を選ぶほうが安全です。ニコニコレンタカーのT1クラスでは一般料金が6時間まで5,060円、12時間まで5,610円で差は550円。一方、契約時間の延長は1時間まで2,805円かかります。積み込み・移動・積み下ろし・返却を合わせると6時間はかなりタイトなので、550円で2時間以上の余裕を買う計算になります。なお同社の料金は24時間を超える場合に「24時間料金+12時間料金」のような組み合わせで計算されるため、日をまたぐ行程は合計額で確認してください。
3月や連休は料金が上がりますか?
貨物クラスは割増が設定されていない場合があります。ニコニコレンタカーはハイシーズン料金として全国共通(北海道・沖縄を除く)で24時間あたり1,100円(税込)の追加を設けていますが、「※T1・T2・T3クラスについてはハイシーズン料金はございません」と明記しています。引っ越しが集中する時期でも貨物クラスの料金表は変わらないということです。ただし車両の在庫は繁忙期に埋まりやすいため、料金より空車の確保が課題になります。適用の仕方や対象期間は会社ごとに違うので、予約時に公式の料金ページで確認してください。
パワーゲート付きを選べば1人で運べますか?
荷台への上げ下げは楽になりますが、必要な免許が上がるため選べる人が限られます。ジャパンレンタカーのパワーゲート付アルミバン2トンは「中型免許(8トンに限る)をお持ちの方に貸出ししております」とされ、普通免許や準中型免許では借りられません。加えて部屋から荷台までの運搬は人手が必要なままです。冷蔵庫や洗濯機、マットレスを扱うなら2人以上、階段のある物件ならさらに人数が要ります。装備で人手を代替するのは難しいので、荷物を減らすか手伝いを確保するほうが現実的です。
まとめ|荷物と免許で車格を決める

引っ越しでトラックを借りるときの判断は、荷物の量と自分の免許という2つの軸で決まります。
単身分なら軽トラックか軽バンで足ります。最大積載量500kg以下の区分で、冷蔵庫・洗濯機・ベッドと段ボールを積んでも重量は問題になりません。制約は寸法のほうなので、荷台の寸法を店舗で確認しておくのが確実です。
家族分に上がるとハイエースバンやキャラバンのクラスになります。ニコニコレンタカーがT3クラスを「普通免許で乗れる大容量バン」と案内しているとおり、ここまでは免許の心配が小さい範囲です。
壁は2トン車です。警察庁の資料では現行の普通免許の上限が車両総重量3.5トン未満・最大積載量2トン未満なので、最大積載量2トンの車は範囲外になります。2017年3月12日より前に普通免許を取った人は5トン限定準中型とみなされて最大積載量3トン未満まで対応できますが、会社側が26歳以上・免許取得5年以上といった条件を追加していることもありました。
料金は車格に比例します。ニコニコレンタカーの一般料金(税込)でT1が6時間5,060円・12時間5,610円・24時間7,150円、T2が7,260円・8,470円・10,560円、T3が8,800円・10,120円・12,650円。6時間と12時間の差が小さく延長料金が高いので、長めの区分を取るのが合理的です。
貨物クラスの利点として、ハイシーズン料金が設定されていない場合があることも押さえておきたい点でした。引っ越しが集中する時期でも料金表が変わらないのは、乗用車クラスとの明確な違いです。
業者と比べるなら、レンタカー料金に燃料・高速代・補償の追加料金を足し、さらに人手と時間を勘定に入れてください。業者の料金は距離・時期・荷物量で変わるため、自分側の総額を先に固めてから見積もりを取るのが比べ方としては確実です。
料金・貸出条件・免許制度はいずれも変更されます。本記事の数値は警察庁・警視庁と各社が公開している内容をもとにした目安として扱い、正確な情報は公式サイトをご確認ください。自分の免許で運転できる範囲の最終確認は、運転免許試験場・警察署および貸し出すレンタカー会社へ直接お願いします。
順番は「荷物を減らす」→「荷物量から車格を決める」→「自分の免許で借りられるか貸出条件を読む」→「燃料と補償を足した総額を出す」です。この順に進めれば、店頭で断られることも2往復することもありません。