レンタカーにペットは乗せられる?ペット可の条件と料金を9社ぶん整理しました

こんにちは。UNOWNED でレンタル・サブスクを調べているいつきです。

愛犬や愛猫と出かけたいけれど、レンタカーはペット可なのかどうかで手が止まっていませんか。予約サイトを開いても、ペット同乗の条件は目立つところに書かれていないことが多いですよね。犬を乗せていいのか、猫はどうなのか、ケージは必要なのか、追加料金はいくらなのか。そのあたりが分からないまま予約を確定するのは、ちょっと怖いかなと思います。

私も各社の公式ページを一つずつ見ていったのですが、調べてみると意外なことが分かりました。ペット可のレンタカーは、会社ごとにバラバラのルールを作っているわけではなかったんです。ケージのサイズも体重の上限も、ほとんどの会社で同じ数字が使われていました。逆に大きく違っていたのは、ペット同乗料金と、借りられる車種クラス、そして地域や店舗による対応の差でした。

この記事では、ニッポンレンタカー、オリックスレンタカー、トヨタレンタカー、日産レンタカー、タイムズカーレンタル、Jネットレンタカー、スカイレンタカー、JR駅レンタカー、ニコニコレンタカーの公式情報をもとに、ペット同乗の条件を横並びで整理しました。無断で乗せた場合の違約金や休車補償の相場、大型犬が断られる理由、カーシェアが使えるかどうかまで含めて、予約前に確認する順番が分かる形にしています。数字はすべて2026年8月時点で公開されている情報をもとにした目安なので、最終的には利用する店舗の案内を確認してくださいね。

  • ペット可のレンタカーに共通する4つの条件
  • 主要9社のペット同乗料金と対象車種の違い
  • 無断で乗せた場合に請求される費用の相場
  • 大型犬や地域制限で断られたときの代替手段
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レンタカーのペット可で共通する同乗条件

まずは条件の話からいきますね。ペット可のレンタカーを探すとき、つまずくのは会社選びではなく条件のほうです。

多くの人は「どの会社がOKか」から調べ始めますが、実際に予約を進めると、ケージの寸法、体重の上限、予約の方法、返却時の状態で引っかかります。ここが分かっていれば、対応している会社を探すのはあとからでも間に合うんですよね。数字も共通していて、ケージは70cm×90cm×75cm以内というのが目安。体重はニッポンレンタカー、オリックスレンタカー、トヨタレンタカー、タイムズカーレンタル、JR駅レンタカーがいずれも10kg程度までを条件にしています。事前予約と同意書も、基本セットで必要です。

この章では、ペット可のレンタカーに共通する4つの条件、ケージは70×90×75cmが共通の目安であること、体重10kgの壁と大型犬が難しい理由、事前予約と同意書は基本セットであること、車内で守るルールと返却時に見られる点、そして無断でペットを乗せたときの費用リスクを見ていきます。

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ペット可のレンタカーに共通する4つの条件

結論から言うと、ペット同乗を認めている会社の条件は、次の4つにほぼ集約されます。ケージに入れること、ケージをラゲッジスペースに置くこと、事前に予約して同意書に署名すること、汚した場合は実費と休車補償を負担すること。この4点はニッポンレンタカーからニコニコレンタカーのような格安系まで、書き方こそ違えど同じ内容が並んでいました。

つまり「ペット可」という表示は、車内でペットを自由にしていいという意味ではないんですね。あくまで「ケージに入れた状態で、決められた場所に固定して運ぶことを認めます」という意味です。ここを勘違いしたまま当日を迎えると、店頭で貸渡しを断られることがあります。

ケージについてもう一つ大事なのが、ほとんどの会社でケージの貸し出しをしていないという点です。オリックスレンタカーもスカイレンタカーも、ケージは利用者が用意するものと明記しています。旅行先で借りればいいと考えていると、当日になって手詰まりになります。飛行機や新幹線で移動してから現地でレンタカーを借りる場合は、折りたためるケージを持っていくか、事前に配送しておく必要がありますね。

4つ目の費用負担については後半で詳しく扱いますが、金額の桁が大きいので先に触れておきます。ペット同乗料金が数百円なのに対して、汚損時の請求は数万円になることがあります。同乗料を払うかどうかで悩む場面はほとんどなくて、実際に効いてくるのは返却時の状態です。

◆いつきのメモ

予約の電話をかけるとき、私は犬を連れて行きたいと伝えるだけで終わらせず、ケージの外寸が何センチで体重が何キロの犬なのかを先に伝えるようにしています。会社側が確認したいのはまさにその数字なので、やり取りが一往復で済みます。ケージの寸法はメジャーで測って、スマホにメモしておくと予約も店頭も早いですよ。

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ケージは70×90×75cmが共通の目安

70cm×90cm×75cm以内のケージと体重10kg程度までという共通条件、ラゲッジスペースへの固定を示した図解スライド
ペット同乗の共通規格(ケージ寸法と体重の上限)

ケージのサイズには、各社共通と言っていい基準があります。70cm×90cm×75cm以内という数字です。ニッポンレンタカー、オリックスレンタカー、トヨタレンタカー、日産レンタカー、タイムズカーレンタル、JR駅レンタカーが、いずれもこの寸法を条件として公開しています。会社が違うのに同じ数字が並ぶのは珍しいのですが、それだけこのサイズが実務的な基準になっているということかなと思います(出典:ニッポンレンタカー公式「ペット同乗についてのご注意」)。

なぜこの寸法なのかというと、ミニバンやワゴンのラゲッジスペースに、後席を倒さずに収まる大きさだからです。荷室の床から天井までの高さ、開口部の幅、奥行き。この三方向の制約を満たす最大値がだいたいこのあたりに落ち着くわけですね。だから会社を変えても数字はほとんど動きません。

ここで注意したいのが、測る場所です。ケージの内寸ではなく外寸で測るのが基本で、持ち手や後付けのキャスター、給水ボトルの出っ張りも含めた実際の大きさで判断されます。カタログ上は69センチでも、取っ手を立てると75センチを超えるようなキャリーは、店頭で引っかかる可能性があります。

ソフトタイプのキャリーバッグが使えるかどうかは、会社によって書き方が分かれていました。明確に「檻」と表現している会社もあれば、単にケージとしている会社もあります。潰れて形が変わるタイプは固定しづらいので、心配なら予約時に確認しておくのが確実です。ハードタイプのクレートを1つ持っておくと、レンタカーでも飛行機でも使えるので結果的に楽かなと思います。

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体重10kgの壁と大型犬が難しい理由

サイズと並ぶもう一つの共通ラインが体重です。ニッポンレンタカー、オリックスレンタカー、トヨタレンタカー、タイムズカーレンタル、JR駅レンタカーはいずれも体重10kg程度までを条件にしています。トイプードルやチワワ、多くの猫はこの範囲に入りますが、柴犬の成犬あたりから微妙になり、ラブラドールやゴールデンのような大型犬は対象外になります。

大型犬が難しいのは、単に会社が犬を嫌っているからではありません。10キロを超える犬が入るケージは、先ほどの70×90×75センチをまず超えます。ケージが大きくなればラゲッジに収まらず、後席側に置くことになり、そうすると固定できないので急ブレーキで前方に動きます。安全面で認めにくい、という順序で条件が決まっているわけですね。抜け毛や体臭の量も体格に比例するので、返却後の清掃時間も読みにくくなります。

では大型犬は諦めるしかないのかというと、そうでもありません。ペット同乗に特化したレンタカー事業者が全国にいくつかあって、防水加工したシートやケージ固定用の設備を最初から積んだ車を貸しています。中型犬以上を運びたい場合は、大手で断られ続けるより、こうした専門の事業者を最初から当たったほうが早いです。近距離ならペットタクシーという選択肢もありますね。

犬猫以外の小動物については、タイムズカーレンタルが小鳥、うさぎ、ハムスターなどを明記していました。一方でオリックスレンタカーや日産レンタカーは対象を犬と猫に限定しています。ハリネズミやフェレットのように判断が分かれそうな動物は、種類名を伝えて事前に確認してください。あわせて、体調が万全でないペットの同乗を断っている会社もあります。移動そのものが負担になる状態かどうかは、かかりつけの獣医師に相談してから決めるのが安心かなと思います。

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事前予約と同意書は基本セットで必要

ペット可のレンタカーで意外と見落とされるのが、手続きの方法です。ネット予約だけで完結しない会社が少なくありません。オリックスレンタカーはペット同乗サービスについて、利用する店舗へ直接電話で申し込む形をとっていて、インターネットからの申込を受け付けていません。Jネットレンタカーもネットによる自動予約はできないと明記しています(出典:オリックスレンタカー公式「ペット同乗について」)。

理由はシンプルで、ペット同乗できる車両が店舗ごとに限られているからです。同じ車種でも、その個体がペット同乗に回せるかどうかは店舗の在庫状況で変わります。Jネットレンタカーは、指定車種であってもペットを乗せられる車両と乗せられない車両があると書いていました。ネットの空車表示だけでは、その1台がペット可かどうかまでは判別できないわけですね。

もう一つ必要なのが同意書です。ペット同乗のルールに同意しますという書面に、店頭で署名して提出します。オリックスレンタカー、日産レンタカー、トヨタレンタカー、タイムズカーレンタル、Jネットレンタカー、JR駅レンタカーがそれぞれ同意書や確認書を求めていました。事前にダウンロードして記入していける会社もあるので、出発当日の時間を短くしたいなら予約時に聞いておくといいですね。

予約の電話で伝えるべき情報は、だいたい決まっています。ペットの種類と頭数、体重、ケージの外寸、利用したい日時と車種クラス。この5つを揃えて連絡すると、その場で可否が返ってきます。逆に「犬を乗せたいのですが」だけだと、折り返しの確認になって時間がかかります。繁忙期は電話がつながりにくいので、旅程が決まった時点で早めに動くのが確実です。

同じように事前の予約が要るのが、チャイルドシートです。料金の目安と持ち込みの可否、年齢ごとの選び方はレンタカーのチャイルドシートの条件をまとめた記事にあります。

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車内で守るルールと返却時に見られる点

借りたあとのルールも、実は細かく決められています。共通しているのはケージから出さないこと、そして車内で食事や給水をさせないことです。タイムズカーレンタルは搭載中に食餌と給水を行わないよう案内していますし、JR駅レンタカーも同じ内容を書いています。休憩のたびに車外へ出して、水や食事はそこで済ませるという運用になりますね。

ケージの置き場所は、後部のラゲッジスペースが基本です。日産レンタカーはラゲッジスペースまたは後部の床に専用シートを敷いて置くこと、トヨタレンタカーはケージの下にレジャーシートを敷くことを条件にしています。シート類も利用者が用意するものなので、大きめの防水シートかブルーシートを1枚持っていくと、どの会社でも対応できます。

返却時にチェックされるのは、抜け毛、臭い、爪による傷、よだれや粗相のシミです。この4つのうち、自分で対策できるのは前の3つですね。粘着ローラーを1本積んでおいて、返却前に荷室と周辺の座席を一往復するだけで、抜け毛の残り方はかなり変わります。臭いは走行中に窓を少し開けて空気を入れ替えておくと、こもりにくくなります。

ケージに入れるルールは、レンタカー会社の都合だけの話ではありません。犬を膝の上に乗せたまま運転したり、車内を自由に動き回らせたりすると、運転操作の妨げになった場合に道路交通法上の問題になり得ます。乗車積載方法や安全運転義務に関わる部分で、自家用車でも同じ考え方です。ケージに入れてラゲッジで固定するという条件は、事故を防ぐという意味でも理にかなっているんですね。

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無断でペットを乗せたときの費用リスク

ここが一番お金に響く話です。申告せずにペットを乗せるのが、結果的にいちばん高くつきます。ペット同乗料金は高くても2,200円ですが、汚損や残臭が認められた場合の請求は、実費に加えて休車補償が乗ってきます。

金額を具体的に見ると、オリックスレンタカーは修理や消臭の実費に加えて休車補償として20,000円、日産レンタカーも清掃修理の実費に加えて20,000円、Jネットレンタカーとニコニコレンタカーも別途20,000円という水準でした。ニッポンレンタカーは特別清掃料や休車補償として20,000円(税別・上限あり)と案内しています。つまり実費と別に2万円前後が上乗せされるのが、この業界のだいたいの相場ということですね。

休車補償という言葉は聞き慣れないかもしれません。これは、その車が清掃や修理で次の貸し出しに回せなくなった期間の損失を、利用者が一部負担するという仕組みです。ノンオペレーションチャージ、略してNOCと呼ばれます。事故のときによく出てくる用語ですが、ペットによる残臭でも同じ扱いになる会社があるということです。

そして申告なしの場合は、これに契約違反という要素が加わります。ペット不可の車両に乗せていた場合、清掃費と休車補償のほかに違約金が請求される可能性もあります。550円を惜しんで数万円を負う形になるので、割に合わないですよね。抜け毛は掃除機を当てれば分かりますし、臭いは次の利用者から指摘が入ります。バレないだろうという前提での運用は、現実的ではないかなと思います。

ペット不可の会社や車両に、こっそり乗せることだけは避けてください。清掃費の実費に加えて休車補償が2万円前後、さらに契約違反として違約金が発生する可能性があります。同乗料金は無料から2,200円の範囲なので、正規に申告したほうが金額でも手続きでも確実に有利です。

ペット可のレンタカーを料金と車種で比較する

条件が分かったところで、次は会社選びです。ペット同乗料金だけを並べると数百円の違いに見えますが、総額で比べると別のところに大きな差が出てきます。

差が出るのは対象車種クラスです。同乗料金が安くても、乗れる車のクラスが上に限定されていれば、基本料金のほうで逆転します。ここを見落とすと、比較表の550円と2,200円を見比べて選んだのに、支払いは逆転したということが起こるわけですね。地域差もあって、たとえば1日1,100円、5日以上なら上限5,500円というオプションで対応している会社でも、扱うかどうかは地区によって分かれます。金額は2026年8月時点のもので、店舗やプランによって変わることがあります。

この章では、主要9社のペット同乗料金の比較、対象車種クラスで借りられる車が決まること、地域や店舗で不可になる見落とし、そしてカーシェア・格安・専門サービスの使い分けを整理していきます。

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主要9社のペット同乗料金を比較する

無料・1貸渡定額550円・1日1,100円・2,200円という4つの料金タイプで9社を分類した比較表のスライド
9社のペット同乗料金と条件の比較表

まず一覧です。各社の公式ページで公開されている条件を、同じ項目で並べました。金額は2026年8月時点のもので、店舗やプランによって変わることがあります。

会社 ペット同乗料金 ケージ・対象 対象車種クラス 申込方法 汚損時の負担
タイムズカーレンタル 設定なし(無料) 70×90×75cm以内・10kgまで/犬猫のほか小鳥・うさぎ等 K-0・C-1・S-4・W-4 事前予約+同意書 実費(要確認)
ニコニコレンタカー 設定なし(無料) ケージ必須/犬猫 店舗により異なる 店舗へ確認 実費+20,000円
ニッポンレンタカー 550円(税込・1予約1台) 70×90×75cm・10kg程度 指定クラスのみ 事前予約+確認書 実費+20,000円(税別・上限あり)
オリックスレンタカー 550円(税込・1レンタル) 70×90×75cm以内・10kgまで/犬猫 RV・ミニバン・ワゴン系 店舗へ電話のみ+同意書 実費+20,000円(不課税)
日産レンタカー 550円(税込・1貸渡) 70×90×75cm/犬猫 P5・RV・W・Vなど指定クラス 事前連絡+同意書 実費+20,000円(不課税)
Jネットレンタカー 1日1,100円(税込)/5日以上は上限5,500円 車載可能なケージ/犬猫 店舗ごとに指定 ネット自動予約不可+同意書 実費+20,000円
スカイレンタカー 1日1,100円(税込)/5日以上は上限5,500円 ケージ必須(貸出なし) 地区・店舗により異なる 事前予約+同意書(印刷・署名して持参) 実費(要確認)
トヨタレンタカー 2,200円(税込) 70×90×75cm・10kg程度/ケージ下にシート W・V・SUVクラス 事前予約+同意書 実費(要確認)
JR駅レンタカー かかる場合あり(金額は営業所へ) 70×90×75cm以内・10kgまで/犬猫 店舗へ確認 電話予約+同意書 実費+20,000円
タイムズカー(カーシェア) 同乗不可 ― ― ― ―

並べてみると、同乗料金の幅は無料から2,200円まででした。1泊2日の旅行なら、この差は最大でも2,000円ちょっとです。ところが車種クラスの制約まで含めると、話が変わります。たとえばトヨタレンタカーはW・V・SUVクラスが対象なので、そもそも軽自動車やコンパクトカーが選べません。基本料金の時点で数千円の差がつくわけですね。

Jネットレンタカーとスカイレンタカーは1日単位の課金ですが、どちらも上限5,500円が設定されています。5日以上の長期利用なら、日数が増えても同乗料金は頭打ちになるということです。逆に1泊2日だと2,200円になるので、短期はニッポンやオリックスの1貸渡550円のほうが安く収まります。Jネットレンタカーは連泊で基本料金も下がる料金体系なので、長い旅程ならこちらの記事で全体の条件を確認してみてください。

なお、この表の同乗料金はあくまで追加オプションの部分です。実際に払う金額は基本料金と免責補償料、そして返却時の給油まで含めた総額になります。レンタカー料金がどんな内訳で積み上がるのかは別記事で分解しているので、総額のイメージが薄い方は先に目を通しておくと比較が早くなります。

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対象車種クラスで借りられる車が決まる

乗れる車種の基本料金とペット同乗料を足した総額で比較すべきことを示した図解スライド
同乗料だけで選ぶと総額が上がる仕組み

ペット可レンタカーの実質的な制約は、料金ではなく車種クラスです。同乗料金が安くても、選べる車が大きいクラスだけなら総額は上がります。ここを見落とすと、比較表の550円と2,200円を見比べて選んだのに、支払いは逆転したということが起こります。

具体的に見ていきますね。オリックスレンタカーの対象はRV・ミニバンタイプかワゴンタイプで、コンパクトカーや軽自動車は入っていません。トヨタレンタカーもW・V・SUVクラスに限られます。一方でタイムズカーレンタルはK-0クラス、つまり軽自動車がペット同乗の対象に入っています。ひとりと小型犬1匹で近場を回るだけなら、軽で足りることも多いですよね。

クラスの差は基本料金にそのまま出ます。軽自動車の24時間料金とミニバンの24時間料金では、同じ会社でも数千円の開きが出るのが普通です。仮に軽で6,000円台、ミニバンで11,000円台だとすると、同乗料金2,200円の差より車格の差のほうがずっと大きいことになります。だから比較するときは「同乗料金がいくらか」ではなく、乗れるクラスの基本料金+同乗料金で並べるのが正解です。

ただし、小さい車が常に正解というわけでもありません。ケージをラゲッジに置くというルールがあるので、荷室が浅い軽だとケージと旅行カバンが同時に載らないことがあります。人が2人以上いて荷物もあるなら、結局ミニバンを選ぶことになります。大手と格安で条件がどう違うのかを整理した記事も用意しているので、会社の性格から絞りたいときはそちらも参考にしてください。

◆いつきのメモ

私が比較表を作るときは、必ず「ペット同乗料金」と「その会社でペットを乗せられる最小クラスの料金」を並べて書くようにしています。この2列を並べると、同乗料金が無料の会社が本当に安いのか、それともクラス縛りで結局高いのかが一目で分かります。表計算アプリでなくても、メモ帳に4社ぶん書き出すだけで十分ですよ。

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地域や店舗で不可になる見落とし

もう一つ、比較表だけでは見えない落とし穴があります。ペット同乗の可否は全国一律ではありません。会社としてはペット可でも、地域や店舗によって受け付けていないことがあります。

分かりやすい例がスカイレンタカーです。1日1,100円、5日以上なら上限5,500円というオプションでペット同乗に対応していますが、対応するかどうかは地区によって分かれます。付帯サービスの案内では受け付けていない地区が挙げられている一方で、沖縄のようにペット連れ向けのプランが別途案内されている地区もあります。同じ会社でも案内ページによって書き方が違うので、会社名だけで判断せず、借りる地区と店舗の案内を確認する必要があるということですね。スカイレンタカーは地域ごとに補償料の設定も変わる会社なので、エリア差の全体像はこちらの記事にまとめています。

ニコニコレンタカーとJネットレンタカーも、一部店舗ではペット同乗に対応していないと明記しています。フランチャイズ店舗が多い会社ほど、この差は大きくなります。看板が同じでも運営会社が違えば、車両の管理方針も違うということですね。

観光地ほど断られやすい傾向があるのも、知っておくといいかなと思います。繁忙期の観光地の店舗は、返却された車をその日のうちに次の人へ回します。消臭や清掃に時間をかけられないので、ペット同乗車を出しにくいわけです。だから予約の順番は「会社を決めてから店舗を確認」ではなく、借りたい店舗を先に決めて、その店舗の対応を確認するほうが早く着地します。

地区ごとの扱いをいちばん早く確かめる方法は、その会社の予約画面に日程と店舗を入れてみることです。スカイレンタカーは公式の予約ページで、店舗ごとの取り扱いとオプションの選択肢を確認できます。

スカイレンタカーの公式予約ページで店舗ごとの取り扱いを見る

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カーシェア・格安・専門サービスの使い分け

大型犬や多頭飼い、短時間利用の場合にペット専用レンタカーやペットタクシーへ切り替える判断を示した分岐図のスライド
規格外や例外のときの代替手段

最後に、レンタカー以外も含めた選択肢の整理です。結論から言うと、カーシェアはペット同乗の代替になりません。タイムズカーはペットの同乗を禁止しており、短時間の利用でも例外にはなっていません。無人で借りられるぶん、車内の状態を管理する手段が限られるからですね。ちょっとだけ乗るからカーシェアで、という判断はできないと考えておいてください。

格安レンタカーは、同乗料金の設定がない会社があるので費用面では有利です。ニコニコレンタカーがその代表ですね。ただし店舗ごとの裁量が大きいこと、車両の年式が古めで内装の劣化が進んでいる個体があること、そのぶん汚損の判定でもめる余地があることは頭に入れておくといいかなと思います。借りる前に荷室の写真を撮っておくと、返却時の話が早く済みます。ニコニコレンタカーの店舗差については口コミを検証した記事があるので、店舗選びの前に見ておくと安心です。

中型犬以上、あるいは多頭で移動したい場合は、ペット同乗に特化した事業者を最初から探すほうが現実的です。防水シートやケージ固定用の設備を最初から備えた車を貸しているので、大手の70×90×75センチという枠に縛られません。台数が限られるぶん予約は早めに必要ですが、条件交渉で消耗せずに済みます。

移動距離が短いなら、そもそも車を借りない選択肢もあります。ペットタクシーや、キャリーに入れれば乗れる公共交通機関を組み合わせたほうが、総額でも手間でも軽く済む場面は多いです。時間と距離でレンタカーとカーシェアの損益分岐を計算した記事もあるので、そもそも借りるべきかから考えたい方はこちらをどうぞ。

レンタカーのペット可についてよくある質問

ペット同乗料金のほかに、免責補償やNOCの扱いは変わりますか?

免責補償料そのものはペットの有無で変わらないのが一般的です。ただし免責補償に加入していても、ペットによる汚損や残臭の清掃費、そして休車補償までカバーされるとは限りません。免責補償は主に事故による車両損害と対物賠償の自己負担をなくすもので、車内の汚損は別枠として扱われることが多いです。加入時に「ペットによる汚損は対象か」を確認しておくと、返却時の認識のずれを防げます。正確な適用範囲は各社の約款で異なるため、公式サイトをご確認ください。

ケージに入れず、シートカバーを敷くだけでは駄目ですか?

ペット同乗を認めている会社の条件は、ほぼ例外なくケージの使用を前提にしています。シートカバーやドライブボックスは、ケージの代わりではなく、ケージの下に敷く保護材として扱われるのが一般的です。走行中にケージから出さないよう案内している会社もあり、固定できない状態での同乗は認められていないと考えたほうが確実です。安全面でも、急ブレーキ時にペットが前方へ投げ出されるリスクを抑える意味があります。

複数のペットを一緒に乗せることはできますか?

頭数の上限を明示していない会社が多いですが、判断の基準はケージに収まるかどうかです。1つのケージに2匹入れる場合も、外寸が規定内で、体重の合計が条件を超えていないかを見られます。ケージを2つ積みたい場合は、ラゲッジスペースに並べて置けるかという物理的な制約が先に効いてきます。頭数と体重、ケージの数と寸法を予約時に伝えて、店舗の判断を仰ぐのが確実です。

乗り捨て(ワンウェイ)でもペット同乗はできますか?

会社と店舗の組み合わせによります。ペット同乗できる車両が店舗ごとに限られているため、出発店舗で用意できても、返却先の店舗がその車両を受け入れられるかという条件が加わるからです。乗り捨て料金とは別に、車両の回送の都合で断られることもあります。片道利用を考えている場合は、出発店舗と返却店舗の両方に確認してから予約するのが安全です。

車内の臭いを抑えるために、返却前にできることはありますか?

走行中にこまめに換気しておくのが一番効きます。臭いは繊維に付着してから時間が経つほど取れにくくなるので、こもらせないことが大事です。返却前には粘着ローラーで抜け毛を回収し、ケージの下に敷いていたシートは車外で畳んで持ち帰ります。消臭スプレーを使う場合は、香りの強い製品だと別の臭いとして残ることがあるので、無香タイプのほうが無難です。粗相があった場合は自己判断で拭き取るだけにせず、返却時に申告して指示を仰いでください。

まとめ:レンタカーのペット可は総額と規格で選ぶ

ここまでの内容を整理しますね。レンタカーのペット可は、会社ごとにルールが違うように見えて、実は共通規格でできていました。70×90×75センチのケージ、体重10キロ程度、ラゲッジに固定、事前予約と同意書。この4点はどの会社でもほぼ同じです。だから最初に確認すべきなのは会社名ではなく、手持ちのケージとペットがこの規格に収まるかどうかということになります。

そのうえで差が出るのは、同乗料金(無料から2,200円)、対象車種クラス、地域や店舗の対応、そして汚損時の負担です。同乗料金だけを比べると数百円の話に見えますが、クラス縛りで軽自動車が選べない会社だと基本料金の時点で数千円変わります。総額で並べる癖をつけると、選び方が安定しますよ。

予約前に確認する順番のまとめです。

  • 手持ちのケージの外寸を測る(70×90×75cm以内か)
  • ペットの体重を確認する(10kg程度が共通の上限)
  • 借りたい店舗がペット同乗に対応しているかを直接確認する
  • その店舗で選べる最小クラスの基本料金+同乗料金で総額を出す
  • ケージの下に敷くシートと粘着ローラーを準備する

店舗単位で条件を見比べたいときは、複数の会社をまとめて扱っている予約サイトが早いです。じゃらんレンタカーは各社のプラン詳細にペット同乗の重要事項が掲載されていることがあるので、日程と店舗を絞りながら候補を並べられます。

じゃらんレンタカーで店舗と日程からペット同乗の可否と料金を調べる

最後に費用の話をもう一度だけ。無断で乗せた場合の請求は、清掃や修理の実費に加えて休車補償が2万円前後、さらに違約金の可能性まであります。正規に申告すれば高くても2,200円です。金額の桁が違うので、ここは迷わず申告してください。

なお、この記事の料金や条件は2026年8月時点で各社が公開している情報をもとにした目安です。ペット同乗の可否や金額は店舗単位で変わることがあり、改定も入ります。予約前には必ず利用する店舗の案内を確認してください。正確な情報は公式サイトをご確認いただき、ペットの体調や移動の可否といった健康に関わる判断は、かかりつけの獣医師など専門家にご相談ください。あなたとペットの移動が、余計な心配なしに済むといいなと思います。