レンタカーのチャイルドシート!料金と持ち込みの可否
こんにちは。UNOWNED でレンタル・サブスクを調べているいつきです。
小さな子どもを連れてレンタカーを借りるとき、いちばん先に片づけておきたいのがチャイルドシートです。用意しなければ法律に触れますし、そもそも予約していないと車を貸してもらえないことがあります。旅行の初日に空港のカウンターで断られる、という事態は避けたいところです。
やることはシンプルで、車を予約するときに一緒に申し込むだけ。ただしシートの種類が年齢と体格で分かれること、料金が会社ごとに違うこと、そしてシートを載せると乗れる人数が減ることまでは、意外と知られていません。
この記事では、法律上の義務から料金、持ち込みの条件、装着と乗車人数の制約まで、公式の案内をもとに順番に整理しました。
レンタカー以外で用意する方法は、チャイルドシートのレンタルで比べています。
- レンタカーでチャイルドシートが必要になる範囲と法的な根拠
- 年齢と体格で分かれるシートの種類と選び方
- レンタカー会社ごとの料金と申し込みのタイミング
- 自分のシートを持ち込む場合の条件と乗車人数への影響
レンタカーでもチャイルドシートは義務
チャイルドシートの使用は、自分の車かレンタカーかを問わず運転者に課された義務で、借りた車だから免除されるという扱いはありません。この義務は道路交通法第71条の3第3項に定められたもので、6歳未満の幼児を乗せる場合が対象になります。警察庁の数字では、使わなかった場合の致死率は適正に使った場合の約5.3倍で、旅行だから、短い距離だからといって省いてよい装備ではありません。
そのうえでレンタカーには特有の事情がもう1つあります。営業所が用意できるシートの台数には限りがあり、予約がなく持ち込みのシートもない場合は車の利用自体を断ると明記している会社もあります。自分の車なら載せたままで済む装備が、レンタカーでは借りるたびに手配する装備に変わるということです。
この章では、まず免除が認められる限られた場合と、交代で運転するときの考え方を確認し、続いて予約を入れずに行くとシートを借りられない場合がある理由を、ニッポンレンタカーとトヨタレンタカーの案内から整理します。
6歳未満は道路交通法で運転者の義務
警察庁のサイトでは、自動車の運転者はチャイルドシートを使用しない6歳未満の幼児を乗せて運転してはならないと定められていることが示されています。根拠は道路交通法第71条の3第3項です。
免除されるのは限られた場合だけで、疾病のためにチャイルドシートを使わせることが療養上適当でない幼児を乗車させるとき、そのほか政令で定めるやむを得ない理由があるとき、とされています。旅行や短距離だからという理由は、ここには入っていません。
効果についても数字が示されています。警察庁の案内によると、チャイルドシート不使用者の致死率は適正使用者の約5.3倍とされています。義務だから付けるという以前に、付ける理由がはっきりしている装備だと言えます(出典:警察庁 子供を守るチャイルドシート)。
ニッポンレンタカーの案内も同じ趣旨で、道路交通法により6歳未満の幼児を乗車させる場合には幼児用補助装置の使用が運転者に義務づけられているとしたうえで、レンタカー利用の際も必ず装着するよう求めています。
ここで押さえておきたいのは、義務を負うのは運転者だという点です。子どもの保護者ではありません。祖父母の車に孫を乗せる場面でも、運転している人が責任を負います。レンタカーで交代運転をするなら、ハンドルを握る全員がこの前提を共有しておく必要がありますね。
予約がないと貸してもらえないことがある
ここがレンタカーならではの注意点です。チャイルドシートは各営業所が保有する台数に限りがあるため、当日の飛び込みでは用意できないことがあります。
ニッポンレンタカーの注意事項には、はっきりと書かれています。
「6歳未満の幼児を同乗されるお客さまは、レンタカーご予約の際にチャイルドシートについても必ずご予約ください。なお、ご予約のない場合、お客さまがチャイルドシートをご用意されていなければ、レンタカーのご利用をお断りいたします」(ニッポンレンタカー チャイルドシートのご案内)
トヨタレンタカーも同様に、6歳未満の子どもが同乗する場合は必ず予約時に申し出るよう案内しています。つまり車の予約とシートの予約はセットで考える必要があります。
予約なしで店頭に行っても借りられないケースがあるのはチャイルドシートに限りませんが、この装備については「無いと乗せられない」という性質上、影響がいちばん大きくなります。受付から出発までの流れは借り方を必要なものから返却まで通しで整理した記事にまとめてあります。
年齢と体格で使うシートが変わる
チャイルドシートは月齢・身長・体重に応じて、乳児用・幼児用・学童用を使い分けます。ただ、区切りの数字は会社ごとに少しずつ違い、たとえば乳児用の体重の上限は、ニッポンレンタカーが最大18kgまで、トヨタレンタカーが13kg未満です。そのため予約のときは、何歳かより何cm・何kgかを伝えたほうが、合うシートを選んでもらいやすくなります。
もう1つの分かれ目は6歳です。法律が使用を求めるのは6歳未満の子どもに限られますが、6歳を過ぎたからといって大人用のシートベルトだけで済むとは限らず、目安になるのは年齢より体格のほうです。
前半では2社の公式表記を並べて3種類の区切りを比べ、ISOFIXとシートベルト固定という固定方式の違いにも触れます。後半では、トヨタレンタカーの案内やジュニアシートの適合範囲をもとに、6歳を過ぎてもジュニアシートが要るかどうかの決め方を整理します。
乳児用・幼児用・学童用の3種類

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| 種類 | ニッポンレンタカーの表記 | トヨタレンタカーの表記 |
|---|---|---|
| 乳児用 | ベビーモード:身長40〜75cm位/月齢15か月まで/体重最大18kgまで | ベビーシート(後向き):〜18か月/13kg未満/83cm以下 |
| 幼児用 | チャイルドモード:身長76〜105cm位/月齢16か月〜4歳頃/体重最大18kgまで | チャイルドシート(前向き):15か月〜/18kg未満/76〜100cm以下 |
| 学童用 | ジュニアシート:身長100〜150cm/3歳頃〜12歳頃/ハイバックタイプ | ジュニアシート:3歳頃〜12歳頃/15〜36kg未満/100〜150cm |
数字を見比べると、区切りが少しずつ違うのが分かります。ベビーの上限体重が18kgと13kgで割れていたり、幼児用の身長上限が105cmと100cmで違ったり。「うちの子は何歳だから◯◯」と年齢だけで決めると、会社を変えたときに合わなくなることがあります。
予約時に伝えるべきは、年齢よりも身長と体重です。この2つを言えば、会社側が該当するシートを案内してくれます。3歳前後、あるいは4歳前後は幼児用と学童用の境目にあたるので、とくに正確に伝えたいところです。
固定方式にも2種類あります。ISOFIXは座席に埋め込まれた金具へ直接留める方式で、装着が速く、取り付けミスが起きにくいのが特長です。シートベルト固定はどの車でも使える代わりに、ベルトの通し方を間違えやすく、締め付けも自分で調整することになります。レンタカーでは車種が毎回変わるので、ISOFIXが使えるかどうかは受け取り時に確認する項目のひとつになります。
なお、ニッポンレンタカーはベビーモードとチャイルドモードを兼用できるISOFIX対応のシートを案内していますが、予約状況によってはISOFIXではないシートでの提供になる場合もあるとしています。固定方式にこだわりがあるなら、予約時に確認しておくのが確実です。
6歳を過ぎても身長で判断する
法律上の義務は6歳未満までです。ただし、6歳になった瞬間にシートが不要になるかというと、そう単純ではありません。
大人用のシートベルトは、身長がある程度ないと正しい位置に当たりません。肩ベルトが首にかかったり、腰ベルトがお腹に乗ったりすると、事故のときにかえって危険になります。トヨタレンタカーの案内でも、6歳以上でも大人用シートベルトが正しく利用できるまでは着用を推奨するとされています。
ジュニアシートの適合範囲が身長100〜150cmとされているのは、この理由からです。目安は年齢ではなく身長150cmと覚えておくと分かりやすいかなと思います。
小学生の子どもを乗せる旅程なら、義務ではなくてもジュニアシートを1台足しておく判断はあり得ます。料金も乳児用より安く設定されている会社があるので、負担はそれほど大きくありません。
判断の目安として、座らせたときの姿勢を見るのが分かりやすいです。膝が座面の先で自然に曲がり、背中がシートに付いた状態で、肩ベルトが鎖骨の真ん中を通り、腰ベルトが骨盤に当たっている。これが満たせていれば大人用のベルトで足りていますし、どこかがずれているならジュニアシートを足す場面です。年齢の数字ではなく、実際の当たり方で決めるということですね。
レンタカー会社のシート料金と申し込み
チャイルドシートは基本料金とは別に加算されるのが一般的なオプションで、日数ではなく1回の貸渡し(1レンタル)ごとに1台いくらという設定が多く見られます。税込の額で比べると、ニッポンレンタカーは1台1,100円、オリックスレンタカーは学童用なら同じ1,100円で、乳児用と幼児用はそれより高い1,650円です。
単位が1貸渡しなので、長く借りるほど1日あたりに直した額は下がる一方、料金は台数ぶんかかり、子どもが2人なら2台ぶんになります。申し込みは車の予約と一緒に済ませるのが基本で、ニッポンレンタカーではWeb・アプリ予約でも受け付けています。ただし同社のETCカードはネット予約では申し込めないため、オプションをすべて画面で選べるとは限りません。
前半では会社別の料金表と、日数や台数を変えたときの計算例を、後半ではネット予約での申し込み方と、予約後にシートが反映されているかを確かめる手順を取り上げます。
料金は1貸渡しにつき1,100円前後

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| 会社 | 料金(税込) | 単位 |
|---|---|---|
| ニッポンレンタカー | 1,100円/台 | 1貸渡しにつき |
| オリックスレンタカー(乳児用) | 1,650円 | 1台/1レンタル |
| オリックスレンタカー(幼児用) | 1,650円 | 1台/1レンタル |
| オリックスレンタカー(学童用) | 1,100円 | 1台/1レンタル |
オリックスレンタカーは種類で料金を分けていて、乳児用と幼児用が1,650円、学童用が1,100円という設定です。同社の料金表には、ゴールド・プラチナメンバーは無料で利用できる旨も記載されています。会員制度で差が出るタイプのオプションということですね。
金額の感覚をつかむために計算しておきます。2泊3日の旅行で子ども2人ぶんのシートを借りるとすると、ニッポンレンタカーなら1,100円×2台=2,200円。日数が増えても1貸渡し単位なので金額は変わりません。1週間の旅行でも2,200円のままという計算になります。
同じ条件で、1泊2日ならどうでしょうか。金額は変わらず2,200円のままです。短い旅程ほど1日あたりの負担が重くなる設定なので、日帰りで1台だけ借りるようなケースでは、持ち込みとの差が小さくなります。逆に1週間の帰省でシート1台なら、1,100円÷7日で1日あたり157円という計算になり、持ち運ぶ手間を考えれば十分に見合います。
一方、宅配のチャイルドシートレンタルは日数で課金されることが多く、短期ならレンタカー会社のオプション、長期なら別の借り方、という比較軸が出てきます。オプション料金の考え方全般は割引の併用可否から安く借りる順番を整理した記事で扱いました。
申し込みはネット予約でもできる
申し込みのタイミングは、車の予約と同時です。ニッポンレンタカーの案内では、レンタカーの予約時に合わせて申し込むこととされ、Web・アプリ予約でも申し込み可能と明記されています。
これはETCカードのレンタルと対照的です。同社ではETCカードのオプションがインターネット予約に対応しておらず電話が必要ですが、チャイルドシートは画面上で完結します。オプションによってネットで完結するかどうかが違うので、まとめて申し込んだつもりで片方が漏れる、ということが起こりえます。
予約完了メールに、申し込んだオプションが1つずつ書かれています。子ども連れの旅程では、ここに「チャイルドシート ◯台」と載っているかを必ず見てください。予約画面でチェックを入れたつもりが反映されていない、というのは十分起こりうる話です。当日カウンターで気づくと、代わりの手段がありません。
台数に不安があるなら、電話で在庫を押さえておく手もあります。とくに大型連休や夏休みは、車そのものより先にチャイルドシートが尽きることがあります。車は空いているのにシートがないから断られる、というのは順序として理不尽に感じますが、営業所の保有台数を考えれば起こりうる話です。会社ごとの装備の差については大手と格安の違いを料金と補償の条件で比較した記事を参照してください。
持ち込みという選択肢と条件
自宅で使っているチャイルドシートは、レンタカーに持ち込んで使うこともできます。追加の料金はかかりませんが、子どもの体格に合っているかの見極めは会社に頼めず、借りる車のどの席に取り付けられるかも含めて、利用者が自分で確かめることになります。
向き不向きを分けるのは、現地まで何で移動するかです。車だけで行き来するなら運ぶ負担は小さく済みますが、公共交通機関を使う旅程では、かさばるシートを抱えて移動することになり、現地で借りるほうが現実的です。借りる先もレンタカー会社のオプションに限らず、長く使うときや機種を選びたいときには、宅配で届くベビー用品のレンタルという3つ目の選択肢が向いています。
前半では持ち込むときの条件と、ISOFIX固定のシートを含めて使える座席の確かめ方を、後半では宅配レンタルの課金の単位や選べる機種、配送にかかる日数を、レンタカー会社で借りる場合と比べながら整理します。
持ち込みは可能だが適合判断は自分で
レンタカー会社は、持ち込まれたシートが子どもに合っているかの判断はしない、という立場を取っています。ニッポンレンタカーの注意事項には、持参した製品の子どもへの適合性についての判断はしかねる旨が明記されています。
つまり、そのシートで安全かどうかを保証してくれる人はいないということです。普段から使っているシートなら問題は起きにくいですが、月齢が上がって窮屈になっていないか、体重の上限に近づいていないかは、出発前に自分で確かめておく必要があります。
もう1つ、車種との相性があります。ISOFIX固定のシートは装着できる座席が限られており、レンタカーの車種によっては使えない席が出ます。シートベルト固定のタイプなら選択肢は広がりますが、装着の手間は増えます。
ニッポンレンタカーは装着可能座席の目安表を公開していて、運転席以外の席について、すべてのチャイルドシートが装着できる席、ジュニアシートのみ装着できる席、といった区分を示しています。あわせて、チャイルドシートが1つ以上装着されている場合は中央席にジュニアシートを装着できない、という条件も明記されています。持ち込む予定があるなら、借りる車種の座席表を先に見ておくと確実です。
持ち込みが向くのは、こんな場合でしょうか。
- 子どもが特定のシートでないと落ち着かない
- 自宅から出発して自宅に戻る旅程で、運搬の負担が小さい
- 長期間借りるので、レンタル料が積み上がる
- 会社側の在庫がなく、予約が取れなかった
逆に、飛行機や新幹線で移動してから借りる旅程では、持ち込みはかなりの負担になります。空港での預け入れや駅構内の移動を考えると、現地でレンタルするほうが素直です。
迷ったときの分け方はこうです。移動手段が車だけなら持ち込み、公共交通機関を挟むならレンタル。自宅から自宅へ車で往復する旅程なら持ち込みの手間はほぼゼロですが、飛行機や新幹線を挟んだ瞬間に、預け入れ・受け取り・構内の運搬という3つの作業が増えます。1,100円前後で消える手間だと考えれば、判断はそう難しくありません。
宅配レンタルで単体を借りる方法

3つ目の選択肢として、チャイルドシートだけを宅配レンタルで借りる方法もあります。ベビー用品のレンタルサービスが扱っていて、滞在先や自宅へ配送してもらう形です。
レンタカー会社のオプションと比べたときの違いは、課金の単位です。レンタカー会社は1貸渡し単位が多いのに対し、宅配レンタルは日数や週・月単位が中心になります。短期ならレンタカー会社、長期滞在や帰省で数週間使うなら宅配、という分かれ方をします。
もう1つの違いは選べる機種です。レンタカー会社は営業所にあるものが割り当てられますが、宅配レンタルは製品を指定できることが多く、新生児から使えるタイプや軽量タイプを選べます。生まれて間もない子を乗せる旅程では、この選択肢が効いてくる場面があります。
3つの選び方を一度整理しておきます。レンタカー会社のオプションは手間が最小で、車と一緒に受け取れます。持ち込みは使い慣れたシートを使えて追加費用ゼロ、代わりに運搬が発生します。宅配レンタルは機種を選べて長期に強く、配送の段取りが要ります。旅程の形と滞在期間で、自動的にどれかに寄るはずです。
ただし宅配には配送のリードタイムがあるので、思い立った翌日というわけにはいきません。往路の配送日と復路の返送日も旅程に組み込む必要があるため、実質的に押さえておく日数は滞在期間より長くなります。旅程が決まった段階で、レンタカー会社のオプションと並べて比べておくのが順当です。
会社のオプションで借りると決めたら、あとは総額で会社を選ぶだけです。たびらいレンタカー予約はカーナビ・消費税・ETC車載器・免責補償費を含んだ価格で大手を横断表示するので、そこにシート代を足すだけで家族ぶんの総額が見えてきます。
装着と乗車人数で起きる制約
当日にいちばん引っかかりやすいのは、装着の責任と乗車人数の2点です。シートを取り付け、きちんと固定できたかを確かめるところまでが原則として利用者の役目で、係員の手を借りたときもその点は変わりません。装着の不具合で起きた事故についてはニッポンレンタカーが責任を負いかねるとしていて、出発前の点検は自分の目で行うことになります。
乗車人数も見落としやすく、5名乗りにシート1個なら4名まで、8名乗りにシート2個なら7名までというのがニッポンレンタカーの表の数字で、どちらも子どもを含めた人数です。これは乳児用・幼児用のシートを付けた場合の数字で、学童用だけなら当てはまりません。また同社では、バン・トラックにはシート自体を付けられません。
前半では装着の分担と出発前の確認点、シートを破損・汚損・紛失したときの費用の扱いを、後半では定員ごとの最大乗車人数と、シートの台数を決めてから車のクラスを選ぶ順番を取り上げ、最後によくある質問をまとめます。
装着は利用者が行い安全確認も自己責任
チャイルドシートの取り付けは、原則として利用者が行います。ニッポンレンタカーの注意事項には、チャイルドシートは客が装着することとしており、係員が手伝った場合でも安全の確認は客に依頼している、と書かれています。あわせて、装着不具合により生じた事故については責任を負いかねるとも明記されています。
トヨタレンタカーの案内も、装着確認は客の責任で実施するとしています。受け取り時に「付けてもらえますか」と頼めても、最終確認は自分で行うという前提です。
実務としては、出発前に次の3点を確認しておくと安心です。
- シートが座席にしっかり固定され、左右に大きく動かないか
- ベルトの通し方が説明どおりか(迷ったら係員に見てもらう)
- 子どもを座らせたときにハーネスの高さが合っているか
ISOFIX固定なら手順は単純ですが、シートベルト固定は通し方を間違えやすいところです。慣れていないなら、営業所を出る前に係員へ声をかけておくほうが早いです。
出発してから直すのは想像以上に大変です。路肩に停められる場所を探し、荷物を移動させ、子どもを一度降ろして付け直す。旅程の最初に5分かけておくほうが、結果的に早く着きます。営業所の駐車場なら、係員に見てもらいながら調整できるという利点もあります。
なお、シートが破損・汚損・紛失した場合は、修理費用や清掃費用の負担を求められることがあると案内されています。子どもが食べこぼしたくらいで請求されることは考えにくいですが、返却前にひととおり拭いておく心づもりはしておきたいですね(出典:ニッポンレンタカー チャイルドシートのご案内)。
シートを載せると乗れる人数が減る
ここが最大の落とし穴です。チャイルドシートを装着すると、その車の定員どおりには乗れなくなります。理由は単純で、シートが座席を1つ占有するうえ、隣の席に人が座れるだけの幅が残らないことがあるためです。
ニッポンレンタカーが公表している、装着時の最大乗車人数を見てみます。
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| 定員 | チャイルドシート1個装着時 | チャイルドシート2個装着時 |
|---|---|---|
| ※ジュニアシート(学童用)のみを装着する場合は数値が異なり、定員どおり乗れる区分もあります | ||
| 4名乗り | 4名まで | — |
| 5名乗り | 4名まで | 4名まで |
| 7名乗り(シエンタ) | 6名まで | 4名まで |
| 8名乗り | 7名まで | 7名まで |
5名乗りの車にチャイルドシートを1個載せると、乗車できるのは4名まで。シートに座る子どもを含めての人数です。大人2人と子ども2人の家族なら、5人乗りで足りる計算になりますが、祖父母が加わると成立しません。
7名乗りのシエンタは、もっと影響が大きく出ます。同社の注記によると、シエンタは3列目に乗る際に2列目シートを折りたたむ必要があるため、2列目へのチャイルドシート設置は1台までとされています。結果として、シートを2台載せると3列目は使えません。3列目を使う場合はチャイルドシート1台までの利用を求める、という案内です。
ひとつ補足しておくと、同社の表は「チャイルドシート」と「ジュニアシート」で列が分かれていて、上の数値はチャイルドシート側のものです。学童用のジュニアシートだけを載せる場合は、定員どおり乗れるケースがあります。子どもが全員ジュニアシートで足りる年齢なら、人数の制約はぐっと緩みます。逆に乳児用・幼児用が1台でも混ざると、上の数値が効いてくると考えてください。
加えて、ISOFIX固定のシートは装着できる席が限られる点、そしてチャイルドシートが1つ以上装着されている場合は中央席にジュニアシートを装着できない、という条件も示されています。「席の数だけ載る」わけではないということですね。
もう1つ、車種そのものの制限もあります。ニッポンレンタカーはバン・トラックへのチャイルドシート装着は不可としており、チャイルドシートを使う場合は乗用車を利用するよう案内しています。荷物を運ぶついでに子どもも、という組み方はできません。
荷物を運ぶことが目的なら、貨物クラスを選ぶ前提で組み直すことになります。料金と必要な免許は軽トラ・トラックを借りる場合の記事にまとめました。
もう1つ、実務で効く順番があります。乗車人数の制限は装着するシートの数で決まるので、先に「誰が何台のシートに乗るか」を確定させてから、車のクラスを選ぶことになります。大人2人・子ども2人でシート2台なら、5名乗りでは4名までなのでちょうど収まる。ここに祖父母が加わると、8名乗りでもシート2台で7名までなので、6人は乗れる計算です。定員の数字から引き算していくと組みやすくなります。
人数と荷物からクラスを決める考え方は人数別のクラス目安と車種指定の範囲をまとめた記事で扱っています。子ども連れなら、そこで出た人数に1ランク上を当てるくらいで見ておくと安全です。ただし乳児用・幼児用のシートを2台つけると7名乗りのシエンタも4名までなので、上の表の数字で確かめてください。同乗の条件という点では、ペットの同乗条件をケージ規格から比較した記事も考え方が似ています。
レンタカーのチャイルドシートのよくある質問(FAQ)
チャイルドシートを予約し忘れたら借りられませんか?
断られる可能性があります。ニッポンレンタカーは、6歳未満の幼児が同乗する場合に予約がなく、客もチャイルドシートを用意していなければ、レンタカーの利用を断ると明記しています。台数に限りがあるため当日の在庫は保証されません。車の予約と同時に申し込んでください。
チャイルドシートのレンタル料金はいくらですか?
ニッポンレンタカーは1貸渡しにつき1,100円/台(税込)と公表しています。オリックスレンタカーは1台1レンタルあたり、乳児用と幼児用が1,650円、学童用が1,100円(いずれも税込)です。多くが日数ではなく1貸渡し単位なので、連泊しても金額は変わりません。
自分のチャイルドシートを持ち込めますか?
持ち込めます。ただしニッポンレンタカーは、持参した製品の子どもへの適合性についての判断はしかねると案内しています。サイズや体重の上限が合っているかは自分で確認してください。ISOFIX固定のシートは装着できる座席が限られるため、車種によって使える席が変わる点にも注意が必要です。
5人乗りの車に5人とチャイルドシートは乗れますか?
乗れません。ニッポンレンタカーの案内では、5名乗りの車にチャイルドシートを1個装着した場合の最大乗車人数は4名までとされています。この4名にはシートに座る子どもも含まれます。人数ぎりぎりでクラスを選ぶと当日に困るので、子ども連れなら1ランク上を見ておくと安全です。
6歳を過ぎたらジュニアシートは不要ですか?
法律上の義務は6歳未満までです。ただし大人用のシートベルトが正しく当たるだけの身長がないと、かえって危険になります。トヨタレンタカーは6歳以上でも大人用シートベルトが正しく利用できるまでの着用を推奨しており、ジュニアシートの適合範囲も身長100〜150cmとされています。年齢ではなく身長で判断してください。
まとめ|レンタカーのチャイルドシート手配の順番
順番に並べておきます。
- 義務:6歳未満は道路交通法第71条の3第3項で運転者の義務。レンタカーも同じ
- 予約:車の予約と同時にシートも申し込む。予約がなく自前も無ければ利用を断られる
- 種類:乳児用・幼児用・学童用の3つ。年齢ではなく身長と体重を伝える
- 料金:ニッポンレンタカーは1貸渡し1,100円/台、オリックスは乳児用・幼児用1,650円、学童用1,100円(1台/1レンタル)
- 申し込み方法:チャイルドシートはWeb・アプリ予約でも申し込める(ETCカードとは扱いが違う)
- 持ち込み:可能。ただし適合の判断は自分で。ISOFIXは装着できる席が限られる
- 装着:利用者が行い、安全確認も利用者の責任
- 人数:5名乗りにチャイルドシート1個で4名まで(ジュニアシートのみなら緩む)。バン・トラックには装着不可
実務で効くのは、車のクラスを決める前にシートの台数を決めるという順番です。人数からクラスを選んでからシートを足すと、乗車人数の制限に当たって組み直しになります。子ども2人にシート2台なら、5人乗りでは大人2人しか乗れない。この計算を先にしておけば、当日の混乱はほぼ防げます。
もうひとつ、予約完了メールの確認だけは省かないでください。台数が反映されていれば、あとは当日カウンターで受け取って取り付けるだけです。取り付けに不安があるなら、営業所を出る前に係員へ声をかける。それで手配は完了します。
子ども連れの移動は、それ自体で手一杯になります。だからこそ、決められることは家を出る前に全部決めておく。シートの種類と台数、車のクラス、誰がどこに座るか。この3つが紙に書ける状態なら、当日は受け取って走り出すだけになります。
シートの台数と必要なクラスが決まったら、その条件で空車を探す番です。じゃらんレンタカーは日時と人数から人気レンタカー会社を横断検索できるので、家族の人数に合うクラスを見比べながら予約まで進められます。
なお、この記事で挙げた料金・シートの適合範囲・乗車人数の条件は各社が公表しているものをもとに整理しています。内容は改定されることがあり、営業所や車種によって扱いが異なる場合もあります。実際に予約する際は、利用する会社の公式サイトで最新の条件をご確認ください。安全に関わる最終的な判断は、シートの取扱説明書と営業所の案内に従ってください。