レンタカーのETCの使い方!カード貸出と高速代の精算

こんにちは。UNOWNED でレンタル・サブスクを調べているいつきです。

レンタカーで高速道路を使う予定があると、ETCまわりで細かい疑問が出てきますよね。車載器は付いているのか、カードは借りられるのか、いくらかかるのか、割引はどうなるのか。料金所の直前で悩みたくない部分です。

結論から言うと、大手レンタカー会社の車にはETC車載器が標準で載っていることが多く、そこへ自分のETCカードを挿して使うのが基本になります。カードを持っていない場合はレンタルもできますが、別料金です。しかも、自分のカードを使うかレンタル用を使うかで、割引とポイントの行方が変わります。

この記事では、車載器の有無からカードの選び方、料金、割引の適用条件、返却時の精算と利用明細の取り方まで、公式の案内をもとに順番に整理しました。

  • レンタカーにETC車載器が付いているかどうかの確かめ方
  • 自分のETCカードとレンタル用カードの料金と手続きの違い
  • 深夜割引・休日割引・平日朝夕割引がレンタカーで効くか
  • 高速代の精算方法と利用明細の受け取り方
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レンタカーにETC車載器は付いているか

大手のレンタカー会社で借りるなら、ETC車載器は全車に標準で付いていると考えて大きく外れず、ニッポンレンタカーとオリックスレンタカーはどちらも全車種に載せているとしています。ただ、どの会社のどの車にも付いているわけではありません。

注意が要るのは、格安系や地域の会社を使う場合と、離島で借りる場合です。前者では、ETCに別途オプション料金がかかることがあり、その分を足すと標準装備の会社より高くつく場合もあります。後者については、ニッポンレンタカーが利尻島や佐渡島、宮古島、石垣島などの離島で、車載器の付いていない車が交じることを案内しています。

前半では大手の搭載状況と格安系を比べるときの注意点を、後半では離島などの例外と、車載器の有無を店舗に確かめる方法を整理します。

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大手は全車標準搭載が基本

ニッポンレンタカーは公式サイトで、乗用車・ワゴン車・バン・トラックのすべてのレンタカーにETC車載器を標準搭載していると案内しています(出典:ニッポンレンタカー ETCのご案内)。オリックスレンタカーも同様に、全車種に車載器が搭載されているとしています。

つまり大手を選ぶ限り、車載器の有無を心配する場面はほとんどありません。予約画面でオプションとして「ETC車載器」を選ぶ必要もなく、最初から付いている状態で渡されます。

一方、格安系や地域のレンタカー会社では、ETCがオプション扱いになっていることがあります。実際、公開されている料金表を見ると、ナビとETCを標準装備としている会社と、どちらもオプションにしている会社が分かれます。この差は基本料金の安さと表裏一体で、安く見える料金に必要な装備が含まれていないという形になりがちです。会社ごとの装備の違いは大手と格安の違いを料金と補償の条件で比較した記事で扱いました。

格安系を選ぶなら、料金表の「オプション」欄にETCの項目があるかを見てください。標準装備の会社と比べるときは、オプション料金を足した総額で並べるのが公平な比較になります。

簡単な計算をしておきます。基本料金が6,000円でETCとカーナビが標準の会社と、基本料金が5,000円でETCが1日550円・カーナビが1日550円の会社。1日だけなら5,000+1,100=6,100円で、標準装備の会社のほうが100円安い計算になります。2日借りればオプション代が倍になるので、差はさらに開きます。基本料金の安さは、必要な装備を足した時点で逆転することがあるということですね。

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離島など搭載していない車もある

標準搭載の会社でも、例外は明記されています。ニッポンレンタカーの案内では、離島の一部で搭載していない車があるとして、具体的な島名まで挙げられています。

ニッポンレンタカーが例外として挙げている離島=利尻島、佐渡島、五島福江、種子島、屋久島、奄美大島、宮古島、石垣島など。これらの地域では車載器を搭載していない車があると案内されています。

理屈としては分かりやすい話で、有料道路のない、あるいはほとんどない地域では車載器を積む意味が薄いためです。島内の移動しかしないなら困りませんが、フェリーで本土へ渡って高速に乗るような使い方を考えているなら、予約時に確認しておく必要があります。

離島以外でも、全車標準搭載をうたっていない会社では、軽トラックや一部の商用車に搭載されていないことがあります。乗用車以外を借りるときは、予約画面の装備欄をひととおり見ておくと安心です。

確実に知りたいときは、店舗に直接聞くのが早道です。「◯日に借りる予定の◯◯クラスに、ETC車載器は付いていますか」という聞き方をすれば一発で分かります。予約サイト経由で押さえた場合、装備の詳細まではサイトに出ていないことがあるので、この確認は経路を問わず有効です。

装備を含めた総額で会社を選びたいときは、比較サイトが早いです。たびらいレンタカー予約はカーナビ・消費税・ETC車載器・免責補償費を含んだ価格で表示されるので、ETCがオプションかどうかを気にせずに横並びで比べられます。

たびらいレンタカーでETC車載器込みの表示価格を見る

ETCカードは自分のものを持ち込めるか

車載器が付いていても、カードがなければゲートは開きません。ここでの選択肢は2つ、自分のETCカードを持ち込むか、レンタカー会社から借りるかです。

先に結論を書くと、持っているなら自分のカードを持ち込むほうが有利です。理由は料金だけでなく、後で説明する割引とポイントにも関わります。

ここで整理しておきたいのは、レンタカー会社が貸してくれるのは「車載器」ではなく「カード」だという点です。車載器は車の装備なので最初から付いていて、利用者が選ぶのはそこへ挿すカードだけ。この節では、自分のカードを使う手順、レンタルする場合の料金と申し込み方法、そして申し込みがネットで完結しない会社があることまでを順に見ていきます。

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持ち込みが基本で車載器に挿すだけ

ニッポンレンタカーは公式サイトで、手持ちのETCカードが利用できると明記しています。特別な手続きは不要で、乗車したら車載器にカードを挿し込むだけです。

とはいえ、車載器が正しく動いているかは目で確かめておきたいところです。カードを挿すと、多くの車載器は「カードが挿入されました」といった音声や、緑のランプの点灯で状態を知らせます。何も反応がなければ、挿し方が浅いか、カードの向きが逆か、車載器の電源が入っていない可能性があります。エンジンをかけた状態で挿し直してみてください。

手順を分解すると、こうなります。

  • エンジンをかける前か、かけた直後にカードを挿す
  • 車載器のランプや音声で「カードが有効」と認識されたことを確認する
  • ゲートは徐行して通過する(開かない場合は停止して係員を呼ぶ)
  • 降車時に必ずカードを抜く

普段自分の車で使っているのと同じ操作なので、迷う要素はほとんどありません。強いて言えば、車載器の位置が車種によって違う点でしょうか。グローブボックスの中、ハンドル下、センターコンソールなど、置き場所は統一されていません。出発前に位置を確かめておくと、料金所の手前で慌てずに済みます。

持ち込むカードそのものにも、確認しておきたい点が2つあります。1つは有効期限。ETCカードはクレジットカード本体とは別の期限が設定されていることがあり、財布に入れっぱなしのまま切れているケースがあります。もう1つは、カードが自分名義であること。他人名義のETCカードを使うことは想定されていないので、家族のカードを借りて挿す、という運用は避けてください。出発前に期限と名義だけでも見ておくと、料金所で慌てずに済みます。

受け取り時の車両チェックのついでに探しておくのが効率的です。受付から出発までの流れは借り方を必要なものから返却まで通しで整理した記事にまとめてあります。

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レンタル用カードは日数で料金が変わる

自分のETCカードを車載器に挿すだけで使えることと、レンタル用カードの料金がニッポンレンタカーは7日間まで330円・8日間から1か月まで1100円、オリックスレンタカーは550円1レンタルであることを並べたスライド
自分のETCカードを持ち込む場合とレンタルする場合の比較

ETCカードを持っていない、あるいは忘れた場合は、レンタカー会社から借りられます。料金は会社ごとに違いますが、日数で段階を付けている会社があります。

→ 横にスクロールできます

会社 レンタル料(税込) 公式の書き方
ニッポンレンタカー 7日間まで330円/8日間〜1か月まで1,100円 「レンタル料 7日間まで:330円(税込) 8日間~1ヶ月まで:1,100円(税込)」
オリックスレンタカー 550円/1レンタル 公式のオプション料金表に「ETCカード 550円/1レンタル」(表示料金は消費税込み)

金額だけ見れば、1泊2日の旅行で330〜550円。高いとは言えない水準です。ただし後述するとおり、レンタル用カードでは割引の一部とマイレージのポイントが自分のものになりません。カードを持っているのに面倒だから借りる、という選択は損になりやすいです。

総額で見るとどうなるか、置いてみます。2泊3日で高速代が往復8,000円かかる旅程なら、レンタル料330円は通行料の4%程度。存在を忘れるくらいの比率です。一方、8日を超える利用では1,100円に上がるので、同じ通行料なら14%程度まで比率が跳ね上がります。金額の大小より、割引とポイントがどちらに乗るかで判断するほうが合理的という結論になります。

もうひとつ、ニッポンレンタカーの案内には見落としやすい条件が書かれています。1枚のETCカードで利用回数に制限のある乗り放題プランや周遊割引は、レンタル用のETCカードでは利用できないというものです。ドライブプランや周遊パスを組み込んだ旅程を考えているなら、この点は事前に確認しておいてください。

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カード予約が電話だけの会社がある

ここが実務でいちばん引っかかりやすいところです。ETCカードのレンタルを、インターネット予約では申し込めない会社があります。

ニッポンレンタカーは公式サイトで、ETCカードオプションはインターネット予約に対応していないと明記し、レンタカーを予約したあとに電話で申し込むよう案内しています。同社の国内予約センターは平日8時〜20時、土日祝は9時〜18時という営業時間です。

ただし救いもあって、事前の申し込みがなくても出発時にETCカードの在庫があれば利用できるとも書かれています。つまり電話を忘れても詰みではないけれど、確実に借りたいなら電話しておく、という位置づけですね。

◆いつきのメモ

ネット予約の完了メールを見て「オプションは付けたつもりだったのに」となるのがこのパターンです。カーナビやチャイルドシートは画面で選べるのに、ETCカードだけ電話、という組み合わせは直感に反します。ネット予約を済ませたら、確認メールにETCカードの記載があるかを一度見ておくと安心です。

オプション料金の考え方全般は割引の併用可否から安く借りる順番を整理した記事で扱っています。

割引とポイントは誰に付くのか

ここが自分のカードとレンタル用カードでいちばん差が出る部分です。高速道路の割引には種類があり、それぞれ「何に紐づいているか」が違います。

整理すると、割引には車で決まるものと、カードで決まるものがあります。この違いを知っていると、レンタカーでどれが使えるかが自動的に分かります。走った時間帯や日で決まるものは車を問わず効き、カードに紐づくものは自分のカードでなければ自分の実績になりません。次の表が全体像です。

→ 横にスクロールできます

割引・特典 紐づく先 自分のカード レンタル用カード
深夜割引 走行の時間帯 効く 効く
休日割引 走行の日と車種(普通車・軽自動車等) 効く 効く
平日朝夕割引 登録したETCカード 効く 自分には効かない
ETCマイレージのポイント 登録したETCカード 貯まる 貯まらない
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深夜割引と休日割引はカード関係なく効く

休日割引は普通車と軽自動車等が対象で中型車以上は対象外であること、深夜割引には車種条件がないことを対比したスライド
休日割引が適用される車種の条件

深夜割引は、毎日0時〜4時に高速道路を利用すると30%割引になる制度です。ETCが整備された入口インターチェンジをETC無線通信で走行することが条件で、事前登録は必要ありません。

休日割引も同様に、対象の日に対象区間を走れば適用されます。どちらも「いつ・どこを走ったか」で決まる仕組みなので、レンタカーであっても、借りたカードであっても、条件を満たせば同じように効きます。

ただし休日割引には車種の条件があります。対象は普通車と軽自動車等で、中型車以上は対象外です。レンタカーは乗用車だけでなくトラックやマイクロバスも借りられますが、荷物の運搬で中型以上を借りた場合、休日割引は乗ってきません。深夜割引には同じ車種条件はないので、大きい車で高速を使うなら深夜帯に寄せるほうが効きます。

ここは安心してよい部分です。夜通し走る旅程や、土日の移動でレンタカーを使う場合、割引はふつうに乗ってきます。

深夜割引・休日割引は制度そのものが見直されることがあります。適用時間帯・割引率・対象区間は年度によって変わりうるので、長距離を走る予定があるときは、走る前に高速道路会社の案内で最新の条件を確認してください。この記事の数値は記事作成時点で公表されているものです。

なお、これらの割引はETC無線通信での走行が条件です。カードを挿し忘れて一般レーンで現金精算した場合は、時間帯が合っていても割引は付きません。安く上げたいなら、まずカードを挿すこと。順番としてはそこが先になります。

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平日朝夕割引はカードごとに適用される

一方、平日朝夕割引は仕組みが違います。ETCマイレージサービスへの登録が前提で、平日の朝夕の時間帯に対象区間を走った回数に応じて還元される制度です。

ここで「登録した車でないと駄目なのでは」と思いがちですが、ETCマイレージサービスの公式Q&Aには、はっきり書かれています。

「平日朝夕割引はETCマイレージサービスにご登録されたETCカードごと(IDごと)に適用となりますので、異なる車両のご利用でもカウントされます」(ETCマイレージサービス Q&A 9-13「自分の車以外で利用した場合でも利用回数はカウントされるのですか。」への回答)

つまりカードに紐づく割引です。マイレージサービスに登録済みの自分のETCカードをレンタカーに挿して走れば、平日朝夕割引の回数としてカウントされます。自分の車でないから対象外、ということはありません。

逆に言えば、レンタカー会社から借りたカードで走っても、それは自分のカードでの走行ではないので、自分の回数には積み上がりません。ここが、カードを持っているなら持ち込むべき理由の1つ目です。

平日朝夕割引は、その場で通行料が安くなる形ではなく、後日の還元として戻ってくる仕組みです。カード会社の利用明細には還元額が載らないため、実感しにくい割引でもあります。ETCマイレージサービスの案内では、還元額は利用の翌月20日に表示される還元額明細の画面で確認するとされています。請求書に出ていないから効いていない、と早合点しないようにしてください。

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マイレージのポイントは自分のカードだけ

理由の2つ目がポイントです。ETCマイレージサービスに登録したETCカードであれば、申し込み時に入力した車両以外の車で使っても、ポイントは付与されます。レンタカーでの走行も対象になるということです。

ただし注意点があります。レンタカーそのものをETCマイレージサービスに登録することはできません。登録には車載器管理番号と車両番号が必要ですが、借りた車の情報で登録手続きをすることは想定されていないためです。

整理すると、こうなります。

  • 自分名義の車でマイレージ登録を済ませたETCカードがある → レンタカーで使ってもポイントが貯まる
  • マイレージに登録していないETCカードを持ち込む → 割引の一部とポイントの恩恵は受けられない
  • レンタカー会社のカードを借りる → ポイントは自分のものにならない

マイレージサービスの登録自体は無料で、自分の車がある人なら済ませておいて損はありません。レンタカーを年に何度か使うなら、そのぶんも積み上がっていく計算になります(出典:ETCマイレージサービス Q&A)。

高速代の精算と利用明細の受け取り方

使ったあとの通行料金の払い先も、走った記録の受け取り方も、挿したカードによって分かれます。レンタル用カードは返却時にレンタカー会社へ払って精算が終わり、ニッポンレンタカーでは区間と金額の載った明細もその場で紙で受け取れます。手持ちのカードを挿した場合は、通行料金がカード会社からの請求に含まれて後日届き、走った記録はETC利用照会サービスで見ることになります。

どちらが向くかは、割り勘をするかどうかと、自分の車があるかどうかで変わります。複数人で費用を分けるなら、返却時に明細が手元に残るレンタル用カードのほうが精算の段取りを組みやすくなります。一方、自分のカードの明細を細かく見るには利用照会サービスへの登録が必要で、その際に求められる車載器管理番号を、レンタカーしか使わない人は持っていません。

前半ではレンタル用カードの返却時精算と明細の使い道を、後半では自分のカードで利用照会を使う方法と、車載器管理番号の問い合わせ先を扱います。

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レンタル用カードは返却時に現地精算

レンタカー会社から借りたETCカードの場合、通行料金はレンタカー会社への支払いになります。ニッポンレンタカーの案内では、返却時に通行料金を現金または同社が提携するクレジットカードで支払う流れです。

そのとき、ETCカードのICチップに記録された利用明細を専用のプリンターで印字してもらえます。走った区間と金額が紙で出てくるので、その場で内容を確認できます。同社はこの点を「割り勘するときに便利」と案内していて、たしかに複数人の旅行では扱いやすい形です。

複数人で旅行するときは、この明細が精算の根拠になります。誰かのクレジットカードに一括で乗るのではなく、その場で現金を出し合って払える形なので、あとで「高速代いくらだった?」というやり取りが発生しません。長距離を割り勘で走る旅程では、あえてレンタル用カードを選ぶ理由にもなりえます。

返却時の精算という点では、ガソリンの扱いと似た構造になります。給油の精算ルールは満タン返しの決まりを給油の距離とレシートから整理した記事にまとめました。返却時にまとめて払うものが増えるので、返却の所要時間も少し長めに見ておくといいかなと思います。

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自分のカードなら利用照会で確認できる

自分のETCカードを使った場合、通行料金はそのカードの決済に乗ります。レンタカー会社での精算は発生せず、あとからクレジットカードの請求として届く形です。

明細を細かく見たいときは、ETC利用照会サービスを使います。ここで1つ引っかかるのが、登録に車載器管理番号が必要な点です。自分の車ならすぐ分かりますが、レンタカーの番号は手元にありません。

この点について、高速道路会社の公式FAQには対処法が案内されています。レンタカー利用時の車載器管理番号は、利用したレンタカー会社の窓口へ問い合わせて確認してほしい、という内容です。あわせて、登録が完了したあとは、登録したETCカードで走行すればどの車両を利用してもそのカードの利用履歴が確認できる旨も示されています。

つまり、一度どこかの車で登録さえ済ませておけば、以降はレンタカーで走った分も同じ画面で見られるということです。自分の車を持っている人は、先に登録しておくとレンタカー利用時の手間が消えます。

逆に、車を持っていない人がレンタカーのためだけに利用照会サービスへ登録しようとすると、この車載器管理番号のところで止まります。毎回レンタカー会社に問い合わせるのは現実的ではないので、その場合はレンタル用カードを借りて紙の明細を受け取るほうが早いです。車を持っているかどうかで、合理的な選択が変わるという整理になります。

なお、レンタカーを借りるたびに車載器管理番号が変わる点にも注意が必要です。同じ会社の同じクラスでも、渡される車両は毎回違います。過去の走行を後から照会したくなったときに番号を思い出せない、ということが起こりえるので、明細が必要な旅程では受け取り時に控えておくか、レンタル用カードの紙の明細に頼るのが確実です。

高速道路を使う旅程が決まったら、あとは車を押さえるだけです。じゃらんレンタカーは日時と車種クラスから人気レンタカー会社を横断検索できるので、装備と料金を見比べながら予約まで進められます。

じゃらんレンタカーで日程と車種クラスから探す

カードの抜き忘れとETC専用出入口の注意

給油のタイミングでETCカードを抜く手順にすることと、ETC専用入口では現金やクレジットカードが使えないことをまとめたスライド
ETCカードの抜き忘れとETC専用出入口の注意点

最後に、実務で起きやすい2つのトラブルを押さえておきます。カードの抜き忘れと、ETC専用の出入口です。

まず抜き忘れ。自分のETCカードを車載器に挿したまま返却してしまうと、旅先に置いてきたのと同じ状態になります。カードは車載器の中で目に入らない位置にあることが多く、しかも降車時は荷物と返却手続きに気を取られています。忘れる条件が揃っているんですよね。

自分の車なら、次に乗ったときに気づけます。レンタカーは返してしまえば二度と乗らないので、気づく機会そのものがありません。しかもETCカードはクレジットカードの一種なので、そのまま放置するわけにもいきません。「後で気づける」という前提が成立しないのがレンタカーの怖いところです。

対策は単純で、返却の直前に手順として組み込むことです。

  • ガソリンを満タンにする
  • ETCカードを抜く
  • 車内の忘れ物を確認する
  • 営業所へ戻る

給油と同じタイミングで抜く、と決めておくと忘れにくくなります。もし気づかずに返却してしまったら、すぐレンタカー会社へ連絡してください。伝えるべきは、借りた日時・車種・返却した店舗の3つです。車両が特定できれば車載器の中を確認してもらえますし、すでに次の利用者へ貸し出されていても追いかけてもらえます。返却後は次の利用者に貸し出される可能性があるので、早いほど回収しやすくなります。返却の段取り全体は返却時間と延長料金の扱いを整理した記事で扱っています。

もう1つがETC専用の出入口です。ニッポンレンタカーの案内にも、首都高やスマートインターチェンジにはETC専用の出入口があり、ETC専用入口では現金やクレジットカードが使えないと明記されています。

カードを挿していない状態でETC専用レーンに入ってしまうと、ゲートが開かず停止することになります。その場でインターホンを押して係員の指示を受ければ通行できますが、後続車もいるので落ち着いて対応する必要があります。出発前に必ずカードを挿し、車載器が認識したことを確認する。これだけで防げるトラブルです。

ETCの利用そのものはETCシステム利用規程に基づいて運用されるため、細かい条件は道路事業者側の案内が正になります。装備が標準かどうかの実例はナビとETCの装備差を料金と補償から検証した記事や格安系でETCがオプション扱いになる条件をまとめた記事でも触れています。

レンタカーのETC利用に関するよくある質問(FAQ)

レンタカーにETC車載器は必ず付いていますか?

大手なら標準搭載が基本です。ニッポンレンタカーは乗用車・ワゴン車・バン・トラックのすべてに標準搭載と案内しています。ただし利尻島・佐渡島・五島福江・種子島・屋久島・奄美大島・宮古島・石垣島などの離島では搭載していない車があるとも明記されています。格安系ではオプション扱いのことがあるので、料金表で確認してください。

自分のETCカードをレンタカーで使えますか?

使えます。ニッポンレンタカーは公式サイトで手持ちのETCカードが利用できると案内しています。車載器に挿すだけで、特別な手続きはありません。マイレージサービスに登録済みのカードなら、レンタカーでの走行でもポイントが付与され、平日朝夕割引の回数もカウントされます。

ETCカードのレンタルはいくらかかりますか?

ニッポンレンタカーは7日間まで330円(税込)、8日間〜1か月まで1,100円(税込)と公表しています。オリックスレンタカーはオプション料金表でETCカード550円/1レンタル(税込)としています。金額自体は大きくありませんが、レンタル用カードでは自分のマイレージポイントが貯まらないので、カードを持っているなら持ち込むほうが有利です。

レンタカーでも深夜割引や休日割引は適用されますか?

適用されます。深夜割引は毎日0時〜4時の利用で30%割引となり、ETCが整備された入口をETC無線通信で走行することが条件です。休日割引も対象日に対象区間を走れば適用されますが、対象は普通車と軽自動車等で、中型車以上は対象外です。どちらも事前登録は不要で、走行の時間帯や日で決まるため、レンタカーでもレンタル用カードでも同じように効きます。

レンタカーでの高速代の明細はどうやって見ますか?

レンタル用カードなら、返却時に専用プリンターで利用明細を印字してもらえます。自分のカードなら、ETC利用照会サービスで確認します。登録に必要な車載器管理番号が分からないときは、高速道路会社の案内どおり、利用したレンタカー会社の窓口へ問い合わせて確認してください。登録後は、そのカードで走ればどの車両の分でも履歴を見られます。

まとめ|レンタカーのETCで損をしない手順

やることを順番に並べておきます。

  • 予約前:借りる会社でETC車載器が全車標準か(商用車も含むか)、離島の例外に当たらないかを確認する
  • カード:自分のETCカードがあれば必ず持参する。無ければレンタル(ニッポンレンタカーは7日間まで330円・8日間〜1か月1,100円、オリックスは550円/1レンタル)
  • 申し込み:ETCカードのレンタルがネット予約に非対応の会社がある。予約後に電話で申し込む
  • 出発前:車載器の位置を確認し、カードを挿して認識されたかを見る
  • 走行中:深夜割引・休日割引は自動で適用。平日朝夕割引とマイレージは自分の登録済みカードでのみ自分の実績になる
  • 返却前:給油とセットでETCカードを抜く
  • 返却時:レンタル用カードなら現地で通行料金を精算し、明細を印字してもらう

ひとことでまとめるなら、自分のETCカードを財布に入れて出発する。これだけでレンタル料が浮き、平日朝夕割引の回数も、マイレージのポイントも自分のものになります。やることは財布を確認して挿すだけなので、負担のわりに効果が毎回続きます。

逆に、カードを持っていない人がレンタルを避ける理由はありません。数百円で高速道路をスムーズに使えて、返却時に明細まで出してもらえるなら、割り勘のしやすさも含めて十分に見合います。持っていないことを不便に感じるほどではないですね。

なお、この記事で挙げたレンタル料や割引の条件は各社および高速道路事業者が公表しているものをもとに整理しています。料金や制度は改定されることがあるため、実際に利用する際はレンタカー会社の公式サイトと、有料道路事業者およびETC総合情報ポータルサイトで最新の内容をご確認ください。